2012年7月1日日曜日

デフレだと不況というのは本当なのか?


デフレが不況の原因だというのがリフレ派の主張だが本当なのだろうか?実はずいぶん昔からデフレでも不況にならなかった事例は知られていた。この図はそれを簡単に示したもの。戦間期を含めると1%インフレ率が下落すると0.04%成長率が下落する傾向があり、戦間期を除くと1%インフレ率が下落すると0.10%成長率が下落する傾向にある。(例 成長率が3.04%だったとすると3.00%)。ようするにほとんど関係がない。

5年平均-10%の下落にも関わらず5%近く成長した事例がいくつかある。解釈が間違いでなければ累積だと50%近くになるはずなのに壊滅的な結果になっていない。非線形にしたほうがあてはまりがよくなるという研究もあるが結果はあまり変わらない。


こっちは日本の成長率を5年平均でグラフ化したもの。バブル期を除いて一直線に下落している。
日本の成長率(1.41%)はアメリカ(3.20%)を除いてイタリア(1.61%)、フランス(1.84%)と対して変わらない。通常の成長理論で十分説明可能とのこと。


日本のインフレ率の5年平均。90年代のインフレ率はバブル期と対して変わらない。

参考
Deflation and Depression:Is There an Empirical Link?

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