財政政策をやらなかったら恐慌になっていたという主張をよく目にするので財政政策の実施時期と鉱工業生産指数とを比較した図を拝借して掲載する。まず気になるのは2008年度の第2次補正予算の成立時期と生産指数が底を打った時期との関連だ。この時点では成立だけで実施はまだなので補正前に生産は底打ちしたとみて問題ないと思う。問題は次だ。2009年の補正成立後も特に回復が早まることもなく、それどころか回復のペースがむしろ遅くなっている。14兆円はGDP3%に匹敵する規模だ。財政政策に効果があると主張している人たちはこの規模で政策を打っておきながら回復のペースが鈍化するというのはどういうことなのか説明する必要があるのではないだろうか?
参考
・マクロモデルからみた財政政策の効果
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h22pdf/20107903.pdf
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