Scott Winshipが興味深い発言をしている(ツイートをブログに貼り付けようとしたがうまくいかなかった。そのうち修正するかもしれない)。
Scott Winship
@swinshi
New research fr Treasury & JCT economists indicates top 1% share of pre-tax & -transfer income rose not from 9% to 20% 1979-2015, but fr 10 to 15. Add transfers: fr 9 to 13. Account for taxes: fr 8 to 10. Increase fr 1989-2015 just from 9.5 to 10.1. http://davidsplinter.com/AutenSplinter-Tax_Data_and_Inequality.pdf …
アメリカ財務省とJCTの経済学者がピケッティたちのデータを調べ直して見たところ、ピケッティたちの主張では所得上位1%の所得シェアが9%から20%へと上昇したと云われていたのに、実は9.5%から10.1%とほとんど変化していなかった、と彼がツイートしたことで衝撃が走っている。
Factual Liberal
@StrongDemocrat
Interesting results.
Just curious (paper probably goes into it), what explains discrepancies w/ this and Piketty Saez Zucman 16?
Also, is there any evidence to suggest the increase in the 90-10, 90-50 and 50-10 ratios since the 1980s have been overstated as well?
「どうしてこれほど結果が大きく異なるのですか?所得格差の拡大が誇張されているという証拠はこれまでにも他にもあったのですか?」
Luke Lea
@lukelea
Hard to believe. Where has everybody been?
「とても信じられない…今まで皆何をやっていたんだ?…」
前にも説明したように、Scott Winshipは昔はリベラル派だった人でとても温厚な性格のようだ。そんな彼がリベラル派を批判するようになったのはリベラル派の嘘があまりにも酷くなりすぎたことに憤りを感じ始めたからだと語っている。
Scott Winship
@swinshi
It's not just the possibly-badly-mistaken inequality narrative that drove me from the Democratic Party. It's the possibly-mistaken volatility narrative, and the definitely-mistaken labor-force-dropout, middle-class-decline, and rising-poverty narratives. Basic misdiagnoses.
「私を民主党から決別させたのは間違いだらけだと思われた所得格差に関する話だけではない。所得の流動性に関する間違いだらけの話やドロップアウトに関する間違いだらけの話、間違いだらけの中間層の没落という話、貧困率が上昇したという間違いだらけの話。基本的なことに関してすべてが間違いだらけだった」
裏切り者をリベラル派は許したりはしない。
Harold PollackVerified account
@haroldpollack
Replying to @swinshi
Huh. We thought it was the food.
「ハ!私たちはお金のためだと思っていたよ!」
↑シカゴ大学の教授がこのような中傷を平然と行っている。
どうしてこのような事態が発生してしまったのかと、Scott Winshipは嘆いている。
Scott Winship
@swinshi
And so many social commentators, journalists, activists, politicians, scholars have opined about the cancer of rising inequality (to use their alarmism), when there were always reasons to think the rise had been grossly overstated.
「あまりにも多くの評論家、ジャーナリスト、活動家、政治家、経済学者たちが格差拡大の危険性を大合唱していた。格差の拡大があまりにも酷く誇張されすぎていると信じるに足る十分な理由が存在し続けていたと言うのに」
Scott Winship
@swinshi
That is to say, they may have *made up* a cancerous social crisis that didn't exist because they weren't skeptical about liberal-friendly claims. They didn't take @AlanReynoldsEcn concerns seriously over a decade ago. Heck, I've been plugging his argument for a decade now.
「ようするに、彼らは存在しもしない社会的危機の捏造に手を染めてしまったのかもしれない。自分たちリベラル派の仲間が間違ったことなんて言うはずがないと頭から決めてかかってしまったために。彼らはアラン・レイノルズが10年以上前に挙げていた(ピケッティたちに対する)深刻な懸念に一切耳を貸さなかった。私は彼の議論を10年間補強し続けた訳だが」
Scott Winship
@swinshi
Many of his arguments have proven correct. This study isn't the last word, but I hope that Piketty-Saez boosters are already questioning whether they have approached the evidence in the correct way all along.
「彼の議論のほとんどは正しいと証明された。この論文がすべての論争に完全に決着を付けたとまでは言うつもりはない。だがピケッティたちの擁護者たちは、そもそもの初めから、自分たちは(自分たちの挙げていた)証拠に正しいアプローチで向き合っていたのだろうかと自問し始めてくれていると願っている」
Scott Winshipがここまではっきりと、証明されたとまで言い切るのは珍しい。どちらかと言えば彼はレイノルズの主張の多くに賛同しながらも、高額所得者の所得の増加は(誇張されていると断りつつも)ある程度本当のことで中間層や低所得層の所得が増加していないという話は大きな間違いだとこれまで主張し続けていた。
という訳で彼の挙げている論文をさっそく読んでみようと思ったけど実はまだほとんど読んでいない。というのもついこの間に、所得上位1%の所得シェアはほとんど拡大していない(ピケッティたちの言っていた話の10分の1以下)という論文がAERに掲載されていたばかりで、暇じゃない上にこの話に少し食傷気味というのもある。それでグラフにだけざっと目を通してみたら、Winshipが証明されたとまで言い切るだけはあるなというのが率直な感想だ。何しろ、レイノルズの言っていたこと(かなり細かい部分まで指摘していた)が細部に至るまでここまでかというぐらいデータで証明されている(少なくともグラフにざっと目を通したところではそのように見える)。あまりにもレイノルズの言うことが当たっていたので思わず笑ってしまったほどだ。陰謀論は大嫌いだが(ほとんどは旧ソ連が作成した程度の低い反米左翼の作り話で引っかかっている人間がとんでもない馬鹿ばかりなため)、これほどまでにレイノルズの主張が無視され続けたのには特定の人間たちの都合が働いたからだとほぼ確信している(アメリカで格差が拡大しているというおとぎ話を必要としていた人たち、ようするにIMF、OECD、各国の政府、マルクス主義者、左翼、右翼など。共産主義が崩壊して抑えを失い剥き出しの資本主義に走った国では富裕層だけが潤い中間層が没落しなければおかしいはずだというおとぎ話を信じていたい馬鹿たちを騙すのなんてどれほど簡単だというのか)。人のいいScott Winshipはあの程度で済ませるようだが、これは徹底的に糾弾すべきで起こした問題の大きさを考慮するに1人や2人の経済学者の辞職で済ませていい話ではない(とずっと前から思っている)。
ちなみに、以前の記事はこちら
どうしてこのような事態が発生してしまったのかと、Scott Winshipは嘆いている。
Scott Winship
@swinshi
And so many social commentators, journalists, activists, politicians, scholars have opined about the cancer of rising inequality (to use their alarmism), when there were always reasons to think the rise had been grossly overstated.
Scott Winship
@swinshi
That is to say, they may have *made up* a cancerous social crisis that didn't exist because they weren't skeptical about liberal-friendly claims. They didn't take @AlanReynoldsEcn concerns seriously over a decade ago. Heck, I've been plugging his argument for a decade now.
Scott Winship
@swinshi
Many of his arguments have proven correct. This study isn't the last word, but I hope that Piketty-Saez boosters are already questioning whether they have approached the evidence in the correct way all along.
Scott Winshipがここまではっきりと、証明されたとまで言い切るのは珍しい。どちらかと言えば彼はレイノルズの主張の多くに賛同しながらも、高額所得者の所得の増加は(誇張されていると断りつつも)ある程度本当のことで中間層や低所得層の所得が増加していないという話は大きな間違いだとこれまで主張し続けていた。
という訳で彼の挙げている論文をさっそく読んでみようと思ったけど実はまだほとんど読んでいない。というのもついこの間に、所得上位1%の所得シェアはほとんど拡大していない(ピケッティたちの言っていた話の10分の1以下)という論文がAERに掲載されていたばかりで、暇じゃない上にこの話に少し食傷気味というのもある。それでグラフにだけざっと目を通してみたら、Winshipが証明されたとまで言い切るだけはあるなというのが率直な感想だ。何しろ、レイノルズの言っていたこと(かなり細かい部分まで指摘していた)が細部に至るまでここまでかというぐらいデータで証明されている(少なくともグラフにざっと目を通したところではそのように見える)。あまりにもレイノルズの言うことが当たっていたので思わず笑ってしまったほどだ。陰謀論は大嫌いだが(ほとんどは旧ソ連が作成した程度の低い反米左翼の作り話で引っかかっている人間がとんでもない馬鹿ばかりなため)、これほどまでにレイノルズの主張が無視され続けたのには特定の人間たちの都合が働いたからだとほぼ確信している(アメリカで格差が拡大しているというおとぎ話を必要としていた人たち、ようするにIMF、OECD、各国の政府、マルクス主義者、左翼、右翼など。共産主義が崩壊して抑えを失い剥き出しの資本主義に走った国では富裕層だけが潤い中間層が没落しなければおかしいはずだというおとぎ話を信じていたい馬鹿たちを騙すのなんてどれほど簡単だというのか)。人のいいScott Winshipはあの程度で済ませるようだが、これは徹底的に糾弾すべきで起こした問題の大きさを考慮するに1人や2人の経済学者の辞職で済ませていい話ではない(とずっと前から思っている)。
ちなみに、以前の記事はこちら
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