2017年2月15日水曜日

リベラルが言っていた反米気運とは真逆に世界中で親米気運が高まっていた?

America’s Global Image Remains More Positive than China’s

Chapter 1. Attitudes toward the United States

アメリカに対する国際的態度は全体的に見てポジティブだった。38カ国のうち28カ国で半数以上の人たちがアメリカに対して好意的だと語った。

ヨーロッパはアメリカに対して高い評価を与えた。特にイタリアでは76%の人がアメリカに対して好意的だと答えている。ギリシャは好意的だと答えた人が半数を下回った唯一の国だった。

イスラエルでは83%がアメリカに対して好意的だと答えた。だがユダヤ人(90%)とアラブのコミュニティ(42%)の間では大きな違いがあった。

アメリカはアジア/太平洋地域でほとんどの国から好意的評価を受けた。これは特にフィリピン、韓国、日本、オーストラリアでそうだった。これらの国では3分の2以上がアメリカに対して好意的だと答えた。アメリカはイスラム教徒が多数を占めるインドネシアとマレーシアでも好意的な評価を受けた。仏教徒のコミュニティ(72%)はイスラム教徒よりもアメリカに対して好意的だと答える人が多かった。

だがアジアでは2つの例外があった。中国とパキスタンだ。中国の態度はここ3年ほどで大きく変化した。2010年には58%がアメリカに対して好意的だと答えていた。現在では40%となっている。その一方で、パキスタンでは反米感情が強かった。

アメリカはラテンアメリカでもほとんどの国から好意的な評価を受けた。特にエルサルバドル、ブラジル、チリ、メキシコでそうだった。ブラジルとメキシコはアメリカに対して好意的だと答える人を大幅に増やした。国家の指導者がアメリカに対して敵対心を露わにしていたボリビアやベネズエラでからでさえも、アメリカに対して好意的だと応える人が多かった。政治的左派よりも政治的右派の方でこの傾向は強く見られたが。ラテンアメリカでも例外はアルゼンチンで、41%が好意的だと答えるに留まった。

これまで同様に、アフリカの国々はアメリカに対して好意的だと答える人が圧倒的だった。調査が行われたすべての国で、最低でも70%以上の人がアメリカに対して好意的だと答えた。これには大部分がキリスト教国家であるウガンダ、ガーナ、ケニア、南アフリカなどに加えて、イスラム教徒が多数を占めるセネガルなども含まれている。人口がキリスト教徒とイスラム教徒に半分ずつに分かれているナイジェリアでも半数以上がアメリカに対して好意的だと答えた。その割合はキリスト教徒(82%)の方がイスラム教徒(57%)よりも高かったが。

Young People Give U.S. Higher Marks

調査したほとんどの国で、30歳以下の人たちが特にアメリカに対して好意的だと答えた。

中国の30歳以下の半分はアメリカに対して好意的だと答えた。これが50歳以上だと27%だった。同様に、マレーシアでは30歳以下と50歳以上の間に21%ポイントの差が見られた。二桁以上のギャップはヨーロッパ、中東、ラテンアメリカ、アフリカでも見られた。

多くの国で、大卒の方がアメリカに対して好意的だと答える割合が高かった。例えば、中国の大卒の60%がアメリカに対して好意的だと答えた。大卒以外では39%だった。ロシアでは、大卒の60%がアメリカに対して好意的だと答えた。大卒以外では48%だった。パキスタン、ベネズエラ、チュニジアでも大卒と大卒以外の間で二桁のギャップが見られた。

Rating the American People

アメリカ人に対する好意的な評価はアメリカに対する好意的な評価と高い相関を見せた。38カ国のうち29カ国でアメリカに対して好意的な評価が半数を上回った。フィリピン、ガーナ、韓国、イスラエル、セネガル、ケニア、エルアルバドルなどで少なくとも75%を上回った。

イスラム教徒が大多数を占めるパキスタン、トルコ、エジプトで好意的だと答えた人は少なかった。だが一般的に、エジプト(アメリカ人に対して32%、アメリカに対して16%)とヨルダン(アメリカ人に対して31%、アメリカに対して14%)など国ではなくアメリカ人に対して好意的だと答えた人の割合が有意に高かったことは特筆に値する。

Many See U.S. as Partner

アメリカが自分たちの国にとってパートナーか、敵か、どちらでもないかと尋ねられると、大多数はパートナーだと答えた。敵だと答えたのはイスラムの4つの国だけだった。

アメリカをパートナーと見る人の割合が特に高かったのはアフリカだった。調査したすべての国で大多数がアメリカをパートナーだと答えた。ヨーロッパでも8カ国のうち5カ国で半数以上がアメリカをパートナーだと答えた。だがギリシャではパートナーだと答えた人は30%だった。

ロシアでは回答がきれいに分かれた。31%がパートナーだと答える一方で26%が敵だと答え35%がどちらでもないと答えた。

アジア/太平洋地域の7カ国のうち5カ国の半数以上がアメリカをパートナーだと答えた。敵だと答えた人はほとんどいなかった。唯一の例外はパキスタンだった。

ラテンアメリカでは、エルサルバドル、ブラジル、チリ、メキシコの大多数がアメリカをパートナーだと答えた。前述したようにラテンアメリカでは例外的なアルゼンチンとボリビアでは33%ほどだった。だがどちらの国でもパートナーだと答えた割合が敵だと答えた割合よりも高かった。

American Culture and Ideas

調査したアフリカの国々で、人々はアメリカのソフトパワーを評価した。ラテンアメリカでも、アルゼンチン、ボリビア、ヴェネズエラでは少し割合が低下するが、この傾向は同じだった。

アメリカの科学と技術は特に強烈な印象を与えていた。ラテンアメリカの7つの国すべてとアフリカの6つの国すべてで大多数がアメリカの科学と技術を評価すると答えた。

アメリカの音楽、映画、テレビも世界中で人気だった。半数を下回った唯一の例外はウガンダだった(47%)。

アフリカでは、アメリカのビジネスは非常に人気だった。だがラテンアメリカでは少し分かれた。エルサルバドル、ブラジル、チリ、メキシコでは少なくとも半数以上がアメリカのビジネスに好意的だと答えた。だがボリビアでは44%、ベネズエラでは42%、アルゼンチンでは35%だった。

同様に、アメリカの民主主義もアフリカで人気が高く、ラテンアメリカで少し分かれた。エルサルバドルとブラジルが半数を超えた唯一の国だった。だがアメリカの民主主義は過去よりも現在の方が3つのラテンアメリカの国で好意的だと応える人が多くなっていた。この傾向はウガンダとケニアでも見られた。

アメリカの文化に関するこれらの質問すべてで、アメリカに対して好意的だと答える人の割合は若年層で特に高かった。例えば、30歳以下のボリビア人は72%がアメリカの音楽、映画、テレビを好むと答えた。50歳以上では32%だった。セネガルでも似た傾向が見られた。30歳以下の77%がアメリカの音楽、映画、テレビを好むと答えた。50歳以上では33%だった。

U.S. Economic Aid

アメリカの援助はアフリカで高い評価を受けた。調査した6つの国で少なくとも半数がアメリカの援助は自分たちの国に良い影響を与えていると答えている。ケニア、ガーナ、ウガンダでは少なくとも60%以上がそのように答えた。

(以下、省略)

0 件のコメント:

コメントを投稿