Sorry, liberals, Scandinavian countries aren’t utopias
Kyle Smith
リベラル派の社会が機能するという証拠はどこにあるのか?
幸福度調査で度々首位に立つデンマークを見てみよう。デンマークは世界でも最も税率が高いことや社会保障が寛大であることが知られている。子育て費用は大部分が無料で、公立学校や私立学校でさえも無料だ。そして失業給付も長期間受けることが出来る。所得の面では誰もが対等だ。パーティーに出掛けてみよう。TVスターが屋根職人に話しかけている場面を度々目にすることだろう。
重税と給付の組み合わせは所得の高い人も低い人も存在しにくくなることを意味する。かなりの割合の人が中間層に属する。デンマーク人は他のどの国の人たちよりも市民組織や市民団体に所属する。彼らは大きな団体を運営することが好きだ。クリスマスには、彼らは手を繋いだり家の周りを一緒になって走り回り歌を歌うなどの頭のおかしなことをする。彼らはWhovilleの実在の住人だ。
アメリカのリベラルのコンパスの針はいつもデンマークのような国を指し続けている。
では、どうして誰もデンマークを訪れることに興味を持たないのか?旅行者はデンマークは退屈なところだと言う。デンマークは飲酒率の高さに苦しんでいる。抗鬱薬を世界で4番目に使用している。デンマーク人の5%は獣姦の経験がある。デンマークの生産性は低下の一途をたどっている。労働者は週に僅か28時間しか働かない。そして出会う人のほとんどは政府の仕事に従事している。
では、これらの酒飲みで、うつで、怠け者で、獣姦を好む人たちがどうして幸せだと言っているのか?
The Jante Law
詳細を見てみようと、デンマークに長年住むイギリス人で「The Almost Nearly Perfect People: Behind the Myth of the Scandinavian Utopia」という本を書いたMichael Boothは提案する。
高い幸福度を示した調査はほとんどが無意味であることが判明する。「あなたは幸福ですか?」という質問は異なる国で異なる意味を持つという。デンマークでは、「不幸せであることは恥ずかしい」ことと考えられていると、編集者のAnne Knudsenはその本の中で語っている。
さらにデンマーク人が自分たちが地球で最も幸せだと答えている時に、嘘を付いていると信じている人々が存在する。この人々は「デンマーク人」として知られている。
デンマーク人は自分たちが地球で最も幸福だと思われていることを熟知している。「いいえ」と答えることはコペンハーゲンの交通渋滞でクラクションを鳴らすことと同じぐらい考えられないことなのだろう。この本の筆者が一度それを試みようとしてみたところ、当惑した様子の通りすがりのデンマーク人から怒られたという。「他の人に知られたらどうする気だ?」と彼は尋ねられたという。
デンマークのビジネス・リーダーたちは国家的な平均への強迫観念のために自動的に疑いの目で見られる。海運王のMaersk McKinney Moller、2012年に死去するまではデンマークで最も豊かな資産家だった彼は馬鹿馬鹿しいまでに庶民のふりをすることにより資産家であるという国民的恥辱から逃れた。彼は自分のオフィスまで毎日階段を登って通った。90歳代を大きく過ぎてもミーティングに出席し続けた。家からお弁当を持参し続けた。
アメリカ人の女性がBoothに語ったところによると、彼女の子供が学校のテストで1番をとったとディナー・パーティーで語った時、彼女は凍りつくような沈黙に遭遇したという。
デンマークの歪みとして最もよく知られているものの一つは、Jante Lawとして未だに知られている風刺家による風刺だろう。それは十戒に例えられる。
有名な「社会的連帯感」の裏側が外部の人間への冷たさだ。恐怖症的な発言は日常のように見られる。人が集まるところでは、「hygge」の精神、緩く翻訳すると従属の精神が満ち溢れている。誰かが反対するかもしれない方向へ会話を進めようとすることは見苦しい振るまいと見做される。これがデンマーク人でさえもデンマーク人を退屈だと表現する理由の一つだ。
所得の58%から72%を税として支払わなければならないことに加えて、デンマーク人は他のありとあらゆることに税を支払わなければならない。本は贅沢品だ。George Washington Bridgeにデンマークでは相当するものを渡るのに4500円掛かる。医療は無料だ、これはお金ではなく時間で支払わなければならないことを意味する。サービスは待合室で終わりなく待たされた後にいつかは支給されるかもしれない。医薬品は国家による独占で、アスピリンを入手するのがDMVへの旅行のように感じられる。
他の北欧諸国(Boothはこの用語を広く定義している。ここではアイスランドも含まれる)もその実態はどのようなものであるのかという疑問が浮かんでくる。アイルランドの有名な好況は歴史の中でも最大級の不動産バブルであったことが明らかになった。デンマークでアイルランド人に関して日常的に云われていることは、彼らは自分たちには大きすぎる靴を履いている、そして靴紐に引っかかって転び続けているというものだった。
フィンランドの映画監督Aki Kaurismakiは主演を「いつも不機嫌そうにさせるので、[Ingmar] BergmanをMr. Beanのように変えてしまう」とBoothはレポートしている。
自殺率もアメリカより50%以上高い。パーティーに招かれる人たちは、もっと規模の大きな集まりであっても、深夜の11時30分あたりになると頻繁に喧嘩が起こると報告している。
それは、「戦士の遺伝子」が原因であることが判明する。衝動的振る舞い、暴力、飲酒などに関連していると云われるこの遺伝子は、フィンランドで特に見られる。「Dark」とは北欧の冬にのみ当てはまる表現ではない。それはフィンランド人の国民性をも表している。
Big bowl of oatmeal
男らしさはスウェーデンでは重視されない。人類学者Geert Hofstedeにより地球で最も男らしくない国と命名されたスウェーデンでは、男性の兵士は髪を切る代わりにヘアネットが支給される。
北欧の連帯感は大量の移民に対しては機能しないのかもしれない。現在ではスウェーデン人の3分の1は外国で生まれている。スウェーデン人は移民に対して、福祉(住宅希望者は失業給付受給者で溢れかえっている)と犯罪率が高い(ネイティブのスウェーデン人よりも4倍殺人率が高い)というイメージを持っている。イスラム教徒のギャングが地域を支配しているところも多くある。「ネイティブのスウェーデン人」と移民との対立は高まっている。
(以下、省略)
0 件のコメント:
コメントを投稿