2016年7月10日日曜日

Highway to Bureaucratic Hell

Labor Dayに旅行していた人であれば誰でも知っていることがある。政府は道路の管理が得意ではない。大きく改善させるためには新規のプロジェクトを10年以上も遅らせている許認可過程を一掃させてしまうことだろう。無党派の団体Common Goodがそのためのロードマップを提供している。

2009年にオバマは80兆円の景気刺激法案として知られる法案を議会に通過させた。だがインフラに用いられたのはそのうちの3兆円だけだった。インフラ工事が約束されていたように「すぐにも開始できる状態」ではなかったのはそれが幾重にも渡る環境評価を待たなければならなかったからだ。

このプロセスを監視している機関はないし、機関同士による縄張り争いが日常茶飯事だ。プロジェクトは自身を責任者/関係者だと呼ぶ連邦政府、州政府、地方政府のすべての機関のコンプライアンスに従わなければならない。例えば、サンディエゴの脱塩工場は2003年に許可申請を出して9年は待たされた。そして14の法定での訴えに耐えなければならなかった。これはカリフォルニアが現在干ばつで苦しんでいることをあまり不思議ではないものにしている。

他の例としてはNew JerseyとStaten Islandを結び150フィートの高さの大型貨物船の航行を出来なくしているBayonne Bridgeが挙げられる。ニューヨークとニュージャージーの港湾管理局は3000億円掛けて新しいトンネルを掘るのではなく橋の高さを215フィートに引き上げる計画だった。それに対する見返りとして(皮肉)、5年は掛かる環境評価を行う機関を選ぶための6か月が与えられた。規制上の意味不明なやり取りが2万ページにも及び、すでに存在するというのに橋の交通量の幾つもの調査がそこに含まれることになった。

皮肉なのは、これらの妨害行為が化石燃料の使用を増やしているということだ。大衆の消費のために投入されるエネルギーの約6%が老朽化した電力グリッドのために浪費されている。それは石炭をエネルギー源とする火力発電所200基分に相当する。同じことがハイウェイが承認されるのに掛かる6年を待つ間に交通渋滞によって消費される石油にも言える。

これらの費用は足し合わされる。パブリック・プロジェクトの6年の延期は370兆円以上掛かっていることがこのレポートによって明らかにされた。それと比較して橋、水道管などなどを更新/補修する費用は10年間に渡って、その金額の半分170兆円で済むことも明らかにされている。

Common Goodという団体はこのプロセスを2年で終わらせる提案をしている。環境評価はそれに特化した一つの機関の手に委ねられるべきで300ページ以内に抑えられるべきだ。訴えも許可が降りてからの最初の90日以内に限定されるべきだ。ホワイトハウスは州間のプロジェクトに関して「one-stop-shop」として機関に権限を与えるべきだ。

以下、アメリカ人の怒りの声。

K VOGELSANG Sep 15, 2015

80兆円の景気刺激法案のお金はたったの6兆7000億円しかインフラ投資に充てられなかった。残りは地方の政府の救済と無駄な環境評価のために充てられた。とは言え、たったの3兆円しか使われなかったというのは馬鹿げている。

Tally Lykins Sep 14, 2015

民主党が環境保護主義者と組合によって支配されている限りは改善を見ることはないだろう。

Anthony Swenson Sep 14, 2015

ここまでのコメントを見ていると、あまり触れられていないことがあるのに気付かされる。現在のところ我々は開発業者を苦しめて規制当局や環境主義者を利するように共同して動いているグループから多大な損害を与えられている。

環境評価のほとんどは環境への懸念のために行われているのではなくて、環境保護主義者が訴えてくるために行われている。規制当局は人員を増やして対応しようとするし、環境主義者(法律家によって運営されることも多い)は利益が挙がるためにどのような場合でも訴えようとする。すべての開発プロジェクトに対してありとあらゆる言い掛かりで訴えてくるため、彼らに対する注目は集まるしそのため寄付も集まってくる。

全体のプロセスがより複雑で時間がかかるようになればなるほど、官僚と環境保護主義者が利益を得るようになる。

Anthony Swenson Sep 14, 2015

このようなインセンティブがどのような影響をもたらしうるか。規制当局はこれらの訴訟に「負ける」ことが最大の利益になる。彼らは環境への調査と評価が不十分なために訴えられたと解釈する。彼らが負ければ、将来により調査と評価を行うために人員と資金、時間を今よりももっと必要とするようになる。

政府の他の官僚と同じように、彼らは失敗に対してより多くの予算とより強大な権限が与えられる(金融危機の後にも規制当局にはさらに強大な権限と膨大な予算が与えられるようになった)。

Dard Hunter Sep 13, 2015

SF-Oakland Bay Bridgeを例Aとして見てみよう。長さが2マイルほどのこの橋は1989年の地震の際に安全でない、取り替えるべきだと宣言された。この取り換えには承認されて取り替えられるまでに24年が掛かった。その費用?「6400億円」だ。信じられない?1マイルあたり3200億円だ。もしくは1マイルあたり12年だ。この話で最も面白いのは新しい耐震設備、耐震機能が施された新しい鉄筋やボルトが、建築材の錆や海水の侵食などによって使用することが出来なくなってしまったことだ。この橋が再び機能するようになるのかは時が教えてくれるだろう。ほとんど犯罪的と言ってもいい公的部門の無能さ、実際に犯罪である契約の過程、環境への異常なまでの懸念がカリフォルニアで政府の機能を停止させた。Pat Brownは墓場で嘆いているだろう。

Martin Kohlbry Sep 14, 2015

カリフォルニアといえば、州の機関であるCaltransが民間部門がこれまで行ってきたものを合計したよりも遥かに多くの無駄を行っている。

Anthony Swenson Sep 14, 2015

建設現場をドライブしてみれば、どこが民間会社のものでどこが州のDepartment of Transportationのものであるかをいつでも簡単に見分けることが出来るだろう。民間会社のものであれば全員が働いている、州の従業員のものであればほとんどの人がおしゃべりをしている。

suren rao Sep 13, 2015

もっと恐ろしいのはこの国の過半数は政府からの支配をもっと望んでいるということだ。

Martin Kohlbry Sep 14, 2015

とても信じられない。

Paul Stinson Sep 13, 2015

環境評価などやめてしまったらどうか?私たちは数世紀もの間、建築者に判断を任せてきた。今では巨大な人員を掛ける知識のない規制当局に仕事の指図を受けなければならないようになっている。私は自分の土地に道路を作った。3000万円の道路を作る許可を得るためだけに2年と1000万円が掛かった。そしてその道には小川の上に13フィートの橋を掛けることが義務付けられた。その小川の広さが2フィート以上に広がったところなどこの7年間で一度も見たことがないのだが。

道路のことはいいとして、それよりも工場の方はどうなっているのか?新しい商品が高速で組み立てられるようになっている時代に、工場を建設する許可を得るのにこれまで以上の時間が掛かるようになっていればこの国には新しい工場が建てられなくなっていくのではないか?工場を立てる許可が下りた頃には(もしくは既存のものを修正する許可が下りた頃には)、もう古くなっているのではないか?

Anthony Swenson Sep 13, 2015

すべての判断が経験を積んだ建築業者によって行われていた時代のことをよく覚えている。その頃にはこのようなナンセンスなものは行われていなかった。

Stephen Graham Sep 12, 2015

私の父は建築現場の監督官として働いていた。彼はどうでもいいような理由で馬鹿馬鹿しい費用が発生したり工事が遅れたりする場面に数えきれない程に遭遇してきたと語っていた。もし道路が沼地を横切ってしまえば、その沼地とまったく同じ大きさの沼地をどこか他の場所に作らなければならないということを知っているだろうか?

Douglas Tornese Sep 12, 2015

これは本当に私の神経を逆なでする!私の街の本当に小さな橋は耐久期限が切れたと「された」ために通行禁止されてから更新までに3年掛かった。この出来事は私の街の他の道路に大きな渋滞問題を発生させることになった!ここからが私を本当に苛つかせたことだ。ペンタゴンの建設は費用が83億円で16か月で完成した。あの建物が16か月!遥かに巨大で複雑な建物が今よりも古い道具と機械で。この記事は政府による現代の公共事業の狂気さをよく暴いてくれた。リベラル派に感謝する!進歩を妨害して私たちに不便をもたらしてくれたことに対して。

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