2012年9月13日木曜日

欧州の貧困率は実はアメリカの数倍?補足

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まず、相対的貧困率について、その特徴

・所得中央値以上の所得の分布がどうであろうと相対的貧困率には影響はない
・グラフは所得中央値を100%としたもの
・黒い太線は中央値以下を全体とした場合の、25%~75%(ボリュームゾーン)の範囲を示す
・この範囲に人数が集中している
・よって、この部分と貧困線との関係で相対的貧困率が決まる
・貧困線が所得中央値の40%だったら、おそらく貧困率に差はほとんどなくなる
・貧困線が所得中央値の90%でも同様
・所得中央値の40%と50%の間、45%でも差は小さくなる
・50%に根拠があるわけでもない(45%にもないが)


絶対的貧困率について、その特徴

・絶対的貧困率に大きく影響するのは所得中央値
・アメリカとルクセンブルグが圧倒的に高い(あのルクセンブルグより高い)
・一人あたりGDPと所得中央値は意外に一致しない
・絶対的貧困線は1965年のアメリカの低所得世帯を基準にしている
・この線を下回ることは1965年のアメリカの低所得層の生活水準と同じか下回ることを意味する
・Za/Y(m)は所得中央値と貧困線の割合を示す
・ポルトガル、ギリシャ、スペイン、イタリアはこの値が高い
・よって、絶対的貧困率が高くなる


GICについて、その特徴

・赤丸は低所得世帯の所得成長率が中央世帯の所得成長率を下回った国
・黒丸はその逆だけど、すべて塗るのは意味がないので特定の国を選んだ
・パネルデータを用いているので見かけの上昇ということはないと思われる
・この点に関して詳しい説明はなかった
・赤丸の国の相対的貧困率は上昇していることが予想できる
・黒丸の国の相対的貧困率は下落していることが予想できる
・そして、その結果は…


・赤丸の国は例外なく相対的貧困率が上昇している
・赤丸以外の国はすべて低所得世帯の所得成長率が中央世帯を上回った国(すなわち黒丸)
・黒丸の国の相対的貧困率はほとんどが下落している
・なぜかアメリカだけは上昇している(フランスもわずかだが上昇)
・絶対的貧困率もなぜかアメリカは上昇している
・筆者はGICは相対的貧困率の動きをよく説明すると言っていたが…
・アメリカに関しては当てはまっていないようだ
・この点に関して説明が欲しかった

ついでに、絶対的貧困率と相対的貧困率は相互変換が可能。
特定年に相対的貧困線を定め、インフレ率で更新していけば絶対的貧困率に
特定年に絶対的貧困線を定め、所得中央値の伸び率で更新していけば相対的貧困線になる

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