2016年12月25日日曜日

EVANGELICAL LEFT TARGETS ISRAEL

Mark Tooley

アンチイスラエル活動家はアメリカの福音主義者(教会ではなく聖書を重視するルター派の人々。これを左翼たちが悪意を持って聖書に書かれていることがすべてだというキリスト教原理主義とわざと曲解している)をアメリカのイスラエル支持の鍵だと見做している。それが彼らがパレスチナ人への連帯というメッセージとともに福音主義者をターゲットとしている理由だ。「With God on Our Side」という今月放送された新しいフィルムは親イスラエル派へ反論しパレスチナの側へと転向するように説得を呼び掛けている。

「イスラエルへ旅行する時には、幾つかの場所には危険すぎるので立ち寄らないようにと注意を受けるだろう」とナレーターはフィルムの冒頭で語りかけてくる。「だがそれは観光客を都合の悪い場所に立ち寄らせないためのレトリックだ」。

そのフィルムの目的は(制作者も語っているように)アメリカのキリスト教徒を安全な観光地から離れさせ(彼らが真実を学ぶと仮定されている)パレスチナのコミニティへと迷い込ませることにある。

福音主義者のTony Campoloはこのフィルムを「示唆的で」、「啓蒙的で」、「素晴らしい」と称賛した。Brian McLarenは「とうとう!キリスト教のシオニズムの教えが実践され、もっと重要なことにそれが中東の人たちに与える真の意義が示された」と表現した。World Visionの副代表Steven Haasは「パレスチナ人とユダヤ人の対立に対する明確な評価の一つで、アメリカのキリスト教教会は現在の対立が抱えるその複雑さにほとんど気が付かないでいた」とコメントした。

中東からの声と称するものがフィルムでひっきりなしに流された。

「パレスチナ人のキリスト教徒はこの土地で数世紀も暮らしてきた。突然、彼らは君たちはイエスの復活の妨げだと言うキリスト教の集団と出会った。そして君たちはユダヤ人のディアスポラのために土地を明け渡さなければならないと云われた」。

もちろん、これはこのフィルムがこうであって欲しいと願う親イスラエルの福音主義者の単純なステレオタイプだ。アメリカの福音主義者はイスラエルでのユダヤ人の存在がキリストの復活には必要不可欠だという血に飢えた、アポカリプス的な夢を実現させるためだけにイスラエルを支持しているという筋書きが嘘であっては困る人たちが大量に存在しているためだ。それはさておき、このフィルムは福音主義者たちに(アポカリプス的な夢とは)別の道を模索するようにと静かに訴えかけてくる。

「友愛と慈愛、正義と平和を求めた道が存在する」とナレーターは静かに語り掛ける。「もしくは私たち以外の誰かを排除するために建てられたベルリンの壁の前例が待っている」(ちなみに壁を建設したのは共産主義側)。従って、事態は(複雑に考えろと言っていた割には)非常にシンプルだ。アパルトヘイト的なユダヤ人を支持するのか、抑圧されたパレスチナの味方になるのか?もちろん、パレスチナの抑圧はイスラエルのせいというだけではなくアメリカのせいということにされている。

「私たちはイスラエルの国内政策を黙認し、難民問題を生み出しました」とフィルムでは説明されている。「どうしてキリスト教教会にとってこれが擁護出来るのでしょうか?どうして(どのような力が働いて)私たちは彼らの苦しみを見逃すことになったのでしょうか?」と中東の声を自称するナレーションは加える。「キリスト教のシオニストの(アポカリプス的な)神学を受け入れることは、集団としての自殺行為にコミットしているようなものです」。

このフィルムの(特に若年世代に向けた)メッセージは明らかだ。年寄りの宗教右派が愚鈍にも黙示録的な終末思想に取り憑かれて親イスラエル寄りの政策を私たちに取らせた、それにより無実のパレスチナ人たちが苦しんだというメッセージだ。より思慮に富み、より友愛的な福音主義者であればそれを拒絶しキリスト教徒の友愛を最も必要とするパレスチナ人の味方をするだろうというメッセージだ。

宗教左派が広めようとしている新しい神学もすべての親イスラエル派の福音主義者が持っていると宣伝されてきた神学に負けず劣らず(逆の方向に)政治的に古くから利用されてきたものだ。基本的に、福音左派は年寄りの宗教左派が持っていた中東に関する考えを踏襲しているに過ぎない。ようするに、パレスチナ人は抑圧された第三世界の被害者でイスラエルとアメリカは帝国主義者だという考えだ。「ツアーリストが先導する」道を離れてパレスチナ人のコミュニティを訪ねようというメッセージは1980年代のニカラグアの社会主義実験の際に年寄りの宗教左派によって頻繁に唱えられていたフレーズを思い起こさせる。例えば「そこに出かけて直接自分の目で見なければ真実はわからない」と、現在言っていることとまったく同じことを彼らは当時にも言っていた。極めつけは、「真実は、私たちの政府やアメリカで既得権を持つ人々があなたに伝えようとしていることとは非常にかけ離れている」といういつもの決め台詞だ。

パレスチナに招かれた人は(25年前にニカラグアの共産主義者たちに心酔し招かれた人たちがそうであったように)デルフォイの宣託を受けるとされる。真実に目覚め、西側の植民地主義の偽りの霧から心が解放されると云われている。「私はキリスト教の家庭で育てられました。(中略)そして私たちはいつもイスラエルを支持するように云われてきました。イスラエルは聖書のイスラエルと同義だったのです」とこのフィルムの制作者のPorter Speakmanは説明する。だが啓蒙の時に学んだように「キリスト教徒として、(アポカリプス的な)神学が人権抑圧の道具として利用されてきたのです。この状況を受け入れてはいけません」。彼のフィルムに対する反論は予め想定済みで、「これは、多くの人にとって他人には聞かれたくない考えなのです」。

このフィルムのインタビュワーで反イスラエルのイギリスのジャーナリストBen White、イギリス教会の司祭でイランに宛てたメッセージが公開されて恥をかいた反イスラエル本の筆者Stephen Sizer、シカゴ郊外の福音主義のWheaton大学の教授で親イスラエル派の福音主義者を執拗に付け回していたGary Burge、パレスチナの開放を売り込んでいるベツレヘム聖書大学のSalim Munayerなどがこのフィルムの制作に関わっている。

「パレスチナのことを話題にすると反ユダヤ主義など、色々な形で非難される」とWhiteは語っている。「土地を巡って争っている彼らにそれは正当な主張ではないというのは冷たいことです」と語った。

Munayerは福音主義者がどのように見られているかに関する懸念を示した。「中東の人たちに福音主義者がどのように受け取られているかを懸念する必要があります」と彼は語った。「私たちは戦争の側に立っている。裕福になることを好み貧しい人のことを気に掛けない。自分たちの利益のためだけに行動している。権力の側につき平和のために行動しない」と。彼は、どうして福音主義者はイスラム教徒を「憎むのか」とイスラム教徒によく尋ねられることがあると語った。「どうしてキリスト教徒は私たちを家から追い出し、正しくそして正義の側に立たないのか」と尋ねてくるという。Munayerはそのイスラム教徒たちに平和のためにどのような利益を差し出すつもりなのかと一度でも尋ねてみたことがあるのだろうか?

福音主義救済機関の前代表Tom Getmanは、「このフィルムはキリスト教徒のシオニストが進歩的なキリスト教徒やユダヤ教徒の説得的な声を受けて目覚めるという希望を示している」と熱狂している。さらに、『イスラエルへの支持は「正しいのか間違っているのか」が世界のキリスト教の帝国での論争の出発点だったがそれ自体が実際にはイスラエルの生存を危機に晒している」とも語った。

このフィルムはイスラエルに対してアメリカにもっと圧力を掛けるように要求している。その最終目的は一体どのようなものか?ハマスのようなイスラム過激派、もしくは世俗主義のファタハが支配する不安定な1967年の国境線に基づくパレスチナ国家の建設か?もしくは無制限の「帰還権」を要求するパレスチナ人によるイスラエルの民主主義の完全な破壊、イスラエルの崩壊か?現在のパレスチナ人の支配の下で、パレスチナ人のキリスト教徒に一体どれだけの居住区が与えられているか知っていて、輝かしく新しいイスラムによって支配されたパレスチナ国家の下で彼らがどのように扱われるか一度でも考えたことがあるのか?

福音左派はこれらの疑問には答えることを積極的に避け、代わりに空想上の福音主義者とアメリカの帝国主義者を非難することを好む。そして新しく開放された「パレスチナ」がキリスト教徒に対して友好的だというファンタジーが大好きだ。幸いなことに、ほとんどの福音主義者はこのフィルムに説得されないままでいる。「神は私たちとともにある」という魅力的なタイトルにも関わらず。

2016年12月10日土曜日

WHAT’S WORSE: $400 MILLION FOR IRAN OR $4 BILLION FOR IRAN’S TERROR-SPONSORING ALLY ON OUR DOORSTEP?

Humberto Fontova

わずかでも慰めがあるとすれば、テロ支援組織イランにオバマが与えた400億円は(直接には)アメリカの納税者から搾り取られたものではないということだろうか。そのお金は(1979年のイランの支配者だった)パーレビ国王が現在イランを支配しているテロ支援組織によって退けられる直前にアメリカの軍備品に対して支払ったお金だ。

「驚くべきことに」、アメリカはその軍備品を、未だにその所有権を主張している国王の「後継者」に送らなかった。最近密かに持ち出された400億円は(オバマやメディアが弁護しているように)ウォルマートに対するものによく似た無害な返金制度だ(彼らはウォルマートの方は叩いているが)。

上で「驚くべきことに」と書いたのは、アメリカの武器をイスラムの狂信者に送ることはデモクラットにとって当たり前のことになっていると思っていたからだ。

テロ支援組織イランへの400億円の支払い(恐らく憲法違反)が愚かしく危険だと私たちに衝撃を与えたのであれば、大西洋でのイランの最も親密な同盟相手、テロ支援組織キューバへの毎年4000億円の支払いはどうか?

この4000億円のほとんどは(メディアやオバマが「キューバ」と強調している)カストロ一家の犯罪組織へと送られる。

さらに悪いことに、カストロ一家を裕福にするために使われるお金はアメリカの納税者のものだ。メディアやオバマのスポークスマンの言うことを頼りとしている人たちは、カストロ一家やそれに癒着する腐敗した軍部が資金の流れをどのように隠しているのかそのわずかな手掛かりさえ教えられないだろう。

アメリカは毎年2万のビザをキューバに対して発行している。そして驚くことに(驚くのはカストロのことを知らない人たちだけだが)、誰にビザを与えるかはカストロ一家に権限が委ねられている。このせいで、カストロ一家の一味が難民という形で毎年数万人もアメリカに侵入する結果になっている。

彼らは快適な飛行機に乗ってアメリカに侵入し、空港から近くの福祉局へと向かう。そして到着するとすぐにアメリカの難民福祉給付を受け取ってキューバの家族へと国外送金する。そこでは他の共産主義の一味が「手数料」と称して20%をくすね、残りはカストロ一家の金庫にしまい込まれる。

共産主義者は「非効率だ!」と主張する人もいるだろう。

幾人かのキューバ・ウォッチャーは(アメリカ人からお金を盗むということにかけては)社会主義は非常に効率的でさえあると主張している。特別な訓練を与えるために開かれるセミナーでは、冷酷無比なヤンキーの帝国主義者たちが親切丁寧に記入の仕方を教えようとする前に、福祉申請書の記入欄をどのようにして早く埋めればよいのかを教えられる(ちなみに支給される金額は月額わずか15万円ほどで、これはキューバ人の月給の20倍以上に相当する)。これらの教室の壁にはヤンキーの帝国主義者たちの福祉局がどこに所在しているかを記した地図まで掲げられているとウォッチャーたちは口にしている。

マイアミでの書類の記入を終えた後には、これらの「難民」の幾人かはキューバに戻る。それにも関わらず、彼らは福祉局からの月額の支払いを受け取り続ける。キューバでの生活費(平均的な月給が3200円ほど)を考慮するまでもなく、これらの「難民」たちは王侯貴族のような生活を送っている。

カストロ一家によって送られた数多くの「難民」たちは、死に絶えたはずの「アメリカン・ドリーム」によって繁栄を謳歌している。サン・センチネルの調べによると、「人口の24%をキューバ生まれの人が占めるマイアミ州のDade郡では医療福祉詐欺による逮捕者の73%、輸出入品の窃盗の逮捕者の72%、マリファナの密売の逮捕者の59%、クレジットカードと保険詐欺の50%をキューバからの移民が占める。これらの実刑判決を受けたキューバ生まれの被告たちの3分の2は未だにキューバ市民である」と伝えている。

「メディケアに対する詐欺だけでも毎年2000億円以上が南フロリダだけで盗まれている。調査員たち、検察官、議会のメンバーはキューバ政府がこの詐欺の背後にいると考えている」。

最早海賊団というより、現代のキューバの犯罪者たちはカストロ一家の命令を受けて政府公認の窃盗団として活動している。

カストロ一家のことを少しでも知っている人であれば(特に彼らがアメリカの政治事情に詳しいことを知っている人であれば)共和党とデモクラットの勢力が拮抗しているフロリダ州のような重要な州でデモクラットが勝つようにカストロ一家が票を操作していることは容易に想像がつくだろう。デモクラットが擁護しているこのシステムのお陰で、60年代や70年代には保守派の共和党を全面的に支持する人々を意味した「マイアミのキューバ人」はかつての意味を失っている。

最近では、「共産主義から逃げ出してきた難民」たちにはゲバラTシャツにカストロのタトゥーというわかりやすい格好で堂々とフロリダ沖に現れる人たちまでいる。

イスラム過激派は(反米ではなく)異教徒すべてを攻撃の対象としている?Part1

CONFIRMED: ISLAM, NOT ‘GRIEVANCES,’ FUELS MUSLIM HATE FOR THE WEST

RAYMOND IBRAHIM

古くからある(そして不毛な)議論がそれを解決するのに最も適した立場にいる人たちによって決着を見たようだ。政治経済学を教えるAndrew Grippによると、

「9月11日以降、アメリカと西側の政治の決定的な断層線の一つはアルカイダやISISのようなジハーディストは宗教を動機としているのかそれとも政治を動機としているのかを巡る考えの対立だった。もっとはっきりと言うと、西側の外交政策に対する不満の表れなのかどうかということだった。あるグループはイスラムの教義が彼らの暴力の源泉だと主張し、他のグループは彼らのような過激派はイスラムではなく宗教を装って西側の影響力と介入を排除しようとしているだけだと主張した。

「ジハーディストたちの行動がコーラン、ハディース、それにイスラム教をよく知る人たちが言っていることからどれぐらい一貫して予測可能か」ということを示唆した後で彼は、

「だが、このことを調べるのは長年に渡って難しい問題となっていた。それは部分的にはアルカイダが意図的に両者を使い分けて話していたからだ。Raymond Ibrahimが「The Al Qaeda Reader」で示したように、アルカイダは西側に向けてメッセージを発している時は西側の政治に不満があるかのような表現を用いる(西側が引き上げさえすれば平和が訪れるといったような印象を人々の深層心理に刷り込むために)。だがイスラム世界に向かってメッセージを発する時には彼らは極めて洗練された宗教的議論を展開する。表面的には非難されるような彼らの行動が、聖なるテキストを深く読むと実は正当化されていると説明をする」

これが私がアルカイダがイスラム世界へ向けて発した内部向けのコミニケと西側へ向けて発したコミニケとをそれぞれ1つずつ比較して翻訳し出版しようと思った最大の理由だ。それらのトーンと目的の際立った違いを示すためだ。10年前に私がこの本のまえがきで書いたように、

「アルカイダとその同調者(左翼)たちのプロパガンダとは異なり、この膨大な量の翻訳は過激派のイスラム教徒たちの戦いは西側に限定されるのでもなければ政治的不満に端を発するものでもないことが再び明らかにされた。彼らの戦い、すなわち彼らが信じるところのジハードは時間や空間を飛び越えてそして信念に深く根ざしている」。

だが今となっては、本人たちの口から直接聞けるのだから世界の人たちは私の本を必ずしも頼りとする必要はないだろう。「Why We Hate You & Why We Fight You」というタイトルの記事で、イスラム国は6つの理由を挙げている。とは言え、第一の理由が形を変えただけではあるが。

『我々はお前たちが嫌いだ。第一にして最大の理由は、お前たちが異教徒だからだ。自覚していようともなかろうとも、お前たちはアラーの唯一神性を否定している。お前たちは彼を冒涜している。お前たちは彼の予言とその預言者に対して嘘を言っている。そしてお前たちはイスラムの戒律に背くすべての悪魔的行いを自由気ままに行っている。これらの理由により、我々は我々の憎悪と敵意をお前たちにぶつけるようにと神より命を受けた。これにはすでに良い前例がある。「我々はお前たちとの係わりを断つ。お前たちがアラー以外に捧げるものすべてから関わりを断つ。我々はお前たちを拒絶する。そして我々とお前たちの間には、お前たちがアラーだけを信じるようになるまでは敵意と憎しみが永遠に生じるだろう」(Al-Mumtahanah 4 [i.e., Koran 60:4])。お前たちの不信心がお前たちを憎悪する最大の理由であるとともに、お前たちと戦う最大の理由でもある。お前たちがイスラム教徒になることによりイスラム教を認めるようになるか、ジズヤを払い(ただし払えるだけの裕福さがあればの話だが)イスラムの支配の下、屈辱に生きるかを選ぶまでは不信心者と戦うようにと我々は命令されたからだ[per Koran 9:29]』。

これはとてもシンプルだ。それも伝統的なイスラムの世界観に合致している。繰り返し繰り返し指摘されたように、イスラム教徒が自分たちと国籍、民族、文化、言葉がまったく同じ自分の国の男性や女性をただたんにキリスト教徒であるというだけの理由で大量に処刑しているのに、西側の「異教徒」をイスラム教徒がテロで殺害することのどこに少しでも驚きや「政治に対する不満」という擁護が介入する余地があるのか?

第二の理由と第三の理由は本質的には第一の理由と同じだ。世俗主義者と無神論者はアラーを信じていないため、アラーに逆らっているため憎悪され攻撃される。第四の理由として挙げられている「イスラムに対する犯罪」とはイスラムの正統性を認めることを拒むことが「犯罪」とされている。

そして西側の外交政策に対する「不満」は第五と第六の理由としてようやく挙げられているに過ぎない。それも付け足しとして。

「ここで最も重要なことは、お前たちの外交政策が我々を憎悪に駆り立てていると主張している者がいるが、そのような理由は我々にとってどうでもいいということだ。だから我々はこのリストでも最後の方でしか言及していない。事実として、お前たちがイスラムに対する外交政策を変更したとしても我々はお前たちを憎悪し続けるだろう。お前たちがイスラムに改宗するまでは我々がお前たちを憎悪する唯一にして最大の理由が存在し続けるからだ。お前たちがジズヤを支払い屈辱に震えながらイスラムの下で生きることを選んだとしても、我々はお前たちを憎悪し続けるだろう」。

この憎悪は西側の人々には理解が出来ないものだ。この憎悪こそが非イスラムの妻をイスラムの夫が憎悪する原因で、アメリカの「最大の友人で同盟相手」であるサウジとカタールがいたるところで西側に対する憎悪を煽り立てている原因だ。

そしてアルカイダをジハードへと駆り立てているものも常にこの憎悪だ。非イスラム教徒に対して憎悪を呼び掛けるコーランの一節はすべて頻繁にアルカイダによって引用されている(現在のアルカイダの指導者、Ayman Zawahiriはどうしてイスラム教徒はイスラム教徒ではない者を憎悪するようにコーランは命じているのかということを60ページに渡って書き綴っている。「The Al Qaeda Reader」の63ページから115ページを参照)。

オサマ・ビン・ラディンはかつてこのように書いた。

イスラム教徒と異教徒との関係に関して、それは「 Most High’s Word」という文書にまとめられている。「我々はお前たちを断罪する。お前たちがアラーだけを信じるようになるまでは敵意と憎悪が我々とお前たちの間を永遠に分かつだろう」(ISISが最近出版した文書にあるコーランの一節)。従って異教徒、無神論者に対する心の底からの敵意がある。この強烈な敵意は異教徒、無神論者がイスラムに改宗するか、ズィンミーとなるか、イスラム教徒が弱く充分な力がない場合以外には戦いが停止することはないだろうということを意味する(ビン・ラディンは、異教徒の前ではこの対立は「外交政策」によって引き起こされたものだと主張することにより真の動機を偽装しなければならないと語っている)。だがもしこの憎悪が心から消えたとすれば、それこそが最大の背教行為だ!従って、この憎悪こそがイスラム教徒と異教徒との関係の根本であり根源でもある。戦い、敵意、そして憎悪こそが我々と異教徒、無神論者との関係の源なのだ(The Al Qaeda Reader, p. 43)。

だが彼が西側に発していたすべてのコミニケでは、ビン・ラディンはアルカイダの戦いはすべて西側の外交政策に原因があると主張していた。それらをやめればテロリズムは終焉する、と人々の深層心理に働き掛けていた。驚くべきことに、このレトリックは多くの所謂「専門家」によって額面通りに受け入れられてきた(前CIAエージェントで、「Imperial Hubris」という本の筆者のMichael Scheuerのように)。そして疲れも知らずに繰り返される質問「どうして彼らは私たちを憎悪するのか」に対するデフォルトの答えとされた。2014年に西側の外交政策に対する「不満」がISISを駆り立てる原因だとオバマが語った時のように。

もちろん、西側の指導者がアルカイダの「不満」を額面通りに信じてそして今ではISISがジハードの真の目的をはっきりと告げているにも関わらずこれまで通りの振る舞いを続けることも本人たちの勝手だ。だがこの期に及んで「政治的不満」が原因だと語る指導者、アナリスト、「専門家」は未だに増殖を続ける愚か者と嘘つきのカテゴリーに含まれることになる。

中東を混乱に陥れた諸悪の根源は(リベラルと)ジミー・カーターだった?

Jimmy Carter's Human Rights Disaster in Iran

Slater Bakhtavar

20世紀の中頃まではアメリカとイランとの関係は良好だった。多くのアメリカ人はイランのパーレビ国王を国王のモデルだとして称賛していた。ジョンソン大統領は、「イランで起こっていることは地球上でも最良のことだ」と表現した。

1970年代に、国王はイランを中東の大国へと変貌させた。国王は女性の権利の拡大、宗教的、民族的マイノリティの権利の拡大を含む広範囲に及ぶ経済改革、社会改革を行った。経済改革、教育改革が実行され、国民を怒らせていた政治的腐敗を撤廃するイニシアティブはシステム化され、行政システムも改革された。社会がさらなる自由を求めて暴動を起こした時にも、国王は民主主義を重視する憲法改革を行うことを国民に約束した。ソビエトとイスラム原理主義者からの圧力下では、憲法改革は後回しにせざるを得なかった。国王は紙の上では世界で5番目から6番目の軍事大国を形成していたためだ。1976年には、イランは3000のタンク、890の戦闘用ヘリコプター、200以上の戦闘機、最大のホバークラフト艦隊、9000の対戦車用ミサイルを保有していたと云われている。

国王はイランの軍事力を中東の地政学的な危機を沈静化させるために用いた。これはアメリカの中東における外国政策の目標とも完全に一致していた。ニクソン大統領とフォード大統領はこれらの努力を支援し、国王が核兵器以外のすべてのアメリカの武器をほとんど無制限に保有出来るよう支援した。

良好なイランとアメリカの関係を示す出来事として、カーターは1977年のニュー・イヤーズ・イブを国王とともに過ごし、「世界で不安定な地域の一つである中東における安定の架け橋」とイランを持ち上げた。それにも関わらず、国王の人気はカーターの誤った情報に基づいた人道政策の実行によって急降下した。

人権の重視を訴えて当選したカーターの1976年の大統領選挙が、アメリカとイランの関係のターニングポイントだった。国王は3000人の囚人を拷問しているとして糾弾された。人権を重視するという旗の下に、カーターは国王に行き過ぎた要求をし軍事的支援、社会的支援を引き上げると脅した。カーターはイスラム原理主義者、共産主義者、テロリストを含む「政治犯」を釈放するように国王に圧力を掛けた。それらの政治犯の多くが今では「テロとの戦い」で私たちが遭遇する敵となっている。

カーターは国王が軍事法廷を廃止したと主張し、代わりに市民法廷を開くようにと要求した。その結果、法廷は反政府のプロパガンダの場となりはてた。カーターは「自由集会」を開くことを許可するように国王に圧力を掛けた。それにより反政府を掲げるイスラム原理主義者たちの団結が形成され促進されることとなった。イギリス政府とMI6も国王を追い詰めた。政府が管理する国営のBBCは反国王派のデモの様子を詳細に24時間漬けでイラン人に大量に流し続けた。さらに当時のイラン人がほとんど知りもしなかった社会追放された宗教指導者のコメイニへのインタビューを一貫して流し続けた。それにより彼は一夜にしてスターとなった。

国王がカーターとイギリスの要求を満たすことが出来ないでいると、カーターはCIAにイスラムの宗教指導者たち、その後国王に対して積極的で熱狂的な敵対者となる、彼らに対する援助を止めるように命じた。不幸なことに、イランの不安定な状況を沈静化しようとする国王の努力は失敗に終わった。アメリカからの支援もなく宗教指導者たちからの強烈な敵意に晒された国王には亡命以外の選択肢は残されてはいなかった。

カーターの誤った情報に基づいた外交政策によって、その後のイランは迷宮をさまようこととなった。コメイニは独裁体制を敷き国王が囚えていた政治犯のうち共産主義者と軍人を処刑した。それに加えて、親欧米のイラン人2万人以上が処刑された。女性は再び奴隷状態に逆戻りとなった。国民は単に衛星放送を受信できる機器を保有していると言うだけの理由で逮捕されるようになった。アメリカの大使は人質となり、この混乱に乗じてソビエトはイランの隣国アフガニスタンに攻め込みイランとパキスタンへの大きな影響力を確保することに成功した。アフガニスタンでのソビエトに対する苦戦、そしてアメリカの支援によるソビエトの敗北は過激派を台頭させオサマ・ビン・ラディンのような狂信的なイスラム教徒を誕生させることになった。国王が失脚して1年も立たないうちにサダム・フセインはイランへと攻め込み10年近くに及ぶイラン-イラク戦争が勃発した。

振り返ってみると、イラン-イラク戦争はカーターが国王を弱体化させなければ決して起こらなかっただろう。この対立によって両国で合わせて50万人以上が死亡し、それにはサダムの大量破壊兵器で殺戮されたイラン人数千人が含まれていた。イラン-イラク戦争によって権力を完全に掌握したサダムはその後クエートに攻め込み占領するが砂漠の嵐作戦によって敗退を喫することになる。アメリカは砂漠の嵐作戦の継続によってサダムを権力の座から退かせることを幾度も考えたが、後に残った「権力の空白」がイランの宗教指導者たちによって埋められることを恐れてサダムを残しておくことに決めた。

従ってカーターの誤った政策によってイランの国王が失脚する羽目になったばかりではなく、宗教指導者たちによるイランの支配、イラン-イラク戦争、イラクのクエート侵略、ソビエトのアフガニスタン侵略、タリバン、アルカイダ、オサマ・ビン・ラディン、そして9月11日のテロ攻撃によって亡くなったアメリカ人なども含めて60万人以上の命が失われたことになる。

CIAが黒人のコミュニティに麻薬をばらまいたというまことしやかに語られてきた話も嘘だった?

CRACK LIVES MATTER

Lloyd Billingsley

人種的偏見に偏った警察、白人至上社会が無垢な黒人を苦しめている、というメッセージを広めたがっている政治家とセレブが11月の選挙が近づくに連れて活動を活発にしている。警察に対する戦いは20年前の選挙の時にも似たようなおとぎ話が語られていたことを思い出させる。

CIAを陰から操ったアメリカ政府が、ニカラグアのコントラに資金を提供する目的でアメリカ全土の黒人コミュニティにクラック・コカインを拡散させたというのが20年前に突如広められた話だ。それはSan Jose Mercury NewsのGary Webbによる「Dark Alliance: The Story Behind the Crack Explosion」という一連の記事が発端だった。

Final CallのLouis Farrakhanがこの一連の記事をトップ・ニュースと変え、黒人指導者Jesse Jacksonがこの話に飛びついた。Congressional Black Caucusの議長Maxine WatersはCIAの責任者John Deutchを呼びつけた。活動家たちが「隠蔽だ!」と叫んで何度も証言を中断させたため、似たような話が上院で諜報委員会が開かれている間ずっと繰り返されることになった。

問題はWashington PostとLos Angelesの調査が確認したようにその話が真実ではなかったということだ。実際その話はニュースにも値しないくだらないものだった。Mercury Newsの編集長Jerry Cepposは、10年前からあるおとぎ話に彼がさらなる脚色を付け加えただけだと認めた。

この陰謀論は初めはChristic Instituteという非営利の団体によって語られていた。この団体の代表はハーバードで鍛えられたDaniel Sheehanという弁護士で、彼とこの団体のエグゼクティブ・ディレクターを務めるSara Nelsonは、マルクス主義の独裁者によって人々は開放され社会的正義を確立することができると信じていた。この団体の基本的な教義では、マルクス主義の独裁に反対する人はファシストか殺人鬼であると定義され教えられていた。

1986年に、彼は引退した軍人とCIAの組織員とによる「秘密のチーム」に対して訴訟を起こした。訴えられた人にはアメリカの外交政策に関わったこともあったGen. John Singlaubもいた。このおとぎ話によると、1950年代後半からのアメリカの外交政策は麻薬取引を資金源とした反共産主義の巨大な陰謀とのことだった。秘密のチームはラオスで部族とともに共産主義者と戦いSinglaubはそこで(この団体のおとぎ話によると)たった1人で10万人を殺害したとして訴えられた。この団体の訴えによると、Oliver Northという海軍士官がラオスでの麻薬売買に参加した。これと同じ世界のいたるところに同時に存在する秘密のチームが(この団体の訴えるところでは)ニカラグアのコントラを支援し麻薬取引によって得た資金で資金援助をしたとのことだった。

この訴訟も陰謀論も、この団体の支援者が大勢いた(Ed Asner, Mike Farrell, Martin Sheen, Darryl Hannah, Jane Fondaなど)ハリウッドでは大いに受けた。この陰謀論は当時の人気ドラマ「Miami Vice」や「Wiseguy」などのエピソードとしても用いられた。大統領の側近を務めたこともあるBill Moyersは「The Secret Government」というドキュメンタリーでこの団体を持ち上げた。PBSが制作したこのドキュメンタリーは後に本として出版され、この団体は「Tools for Truth」というカタログの中で資料としてこの本を9ドル95セントで売り歩いていた。

1988年の6月23日に、James King判事は証言が捏造されていることと証拠がないことを理由にすべての訴えを退けた。この団体はBoston Globe、Mother Jones、Nationなどから批判を受けることになったが、Gary Webbは気にせずこの話にさらに手を加えることにした。

「コカイン-CIAのメンバーが1980年代に格安の価格で持ち込み始めるまでは黒人のコミュニティではほとんどといっていいほど手に入れることのできなかった麻薬は」という書き出しで「Dark Alliance」という一連の連載記事はスタートする。Christicsは麻薬が当時選挙戦を戦っていたビル・クリントンが1980年代に州知事を務めていたというアーカンサス州にあるMenaという空港から持ち込まれたと非難していた

Webbのバージョンでは、秘密のチームは麻薬をエルサルバドルからテキサス州にあるアメリカ空軍の基地に持ち運んでいたという。ラジオのトークショーで、彼は「アメリカの歴史で最悪の麻薬汚染を広めたこと、ギャングの拡大に資金援助をしたこと」としてCIAを非難した。よって、今ではギャングまでもCIAのしわざに加えられることになった。

Webbは1997年にMercury Newsを辞職したがその次の年にはCalifornia Assemblyが彼を調査員として雇用した。そのお気楽な一時の仕事が終了すると、彼はフリーランスとしてSacramento News & Reviewなどに記事を投稿するようになった。2004年に彼は自殺したがそれによって彼の陰謀論はさらに人気を集めることになった。

Black Lives Matterによると、警察は白人至上社会の手先で罪のない黒人を好き勝手に抑圧しているということにされている。麻薬をばらまいたという陰謀論のように、この非難も事実に即したものではない。Heather MacDonaldが示したように、警察によって殺害された市民の50%は白人で(白人より圧倒的に犯罪率が高いにも関わらず)黒人は26%を占めるに過ぎなかった。被害者と云われていた人のほとんどは武装し殺傷力の高い手段で警察に脅威を与えていた。

CRACK LIVES MATTER

以下、アメリカ人のコメント

Lloyd Billingsley

Loupdegarre • 7 days ago

Sheehanには現在のイランの惨状にも責任がある。彼は、国王の統治は残酷な独裁だとしてイランの国王は社会的正義の名のもとに追放されなければならないとカーター政権を嘘のデータを使ってたった1人で説得してしまった。彼はパーレビ国王がイランを近代化し反共産主義者だったという事実が気に入らないだけだった。そしてパーレビ国王の代わりとなったものは遥かに悪いものだった。

Stewart Hart  Loupdegarre • 6 days ago

デタラメだ!

1953年のCIAによるクーデターがイランのアメリカに対する不信の原因だ!

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

マルクス主義者の世界でだけ通用する常識というものがここに示された。

Stewart Hart Loupdegarre 2 days ago:

「デタラメだ!1953年のCIAによるクーデターがイランのアメリカに対する不信の原因だ!」

イラン政府は初めから誰も信用していないよ、大馬鹿。イラン人の多くはアメリカに喜んで移り住みたがるだろう。「CIAによるクーデター」というプロパガンダは明らかに政治的目的のために利用されているものだ。まともな大人であればその事件におけるCIAの役割が私たちに対する戦争を呼びかける正当な理由にはならないということが理解できるだろう。それよりも、アメリカとイスラエルとの関係を非難した方がまだましだ。そのような行為もほとんど同じぐらい愚かなものだが、少なくともほんの少しだけは真実が含まれている。イランはシーア派の覇権を阻むものは誰であれ憎んでいる。

君は他人を無知だ愚かだと非難して回る前に事実をしっかりと調べるべきだ。君はマルクス主義がどういうものかということさえも知らないのだろう。

Loupdegarre  Stewart Hart • 6 days ago

パーレビ王朝は世界で最も貧しい国の一つだったイランを裕福な民主主義国家へと変貌させた。それからイギリスとアメリカが去りソビエトが介入し始め大惨事を引き起こした「人民民主主義共和国」を創設した。そしてパーレビ国王はこの組織を抑圧した。マルクス主義者とソビエトが、愚かなカーターとターナーにおべっかを使って騙して言いくるめた。1977年に、カーターとターナーはハロウィンの虐殺として知られるある意味では歴史上初めてとも言える自国に対する、自分自身に対するクーデターを成功させた。この時に3000人のCIAの組織員が突如として切り捨てられイランから自力で帰還するように迫られた。カーターに反対していたCIAの職員は全員が非常に効果的に粛清されることになった。「1978年の11月に、カーターはビルダーバーグ・グループのGeorge Ballをブレジンスキーが指揮していた国家安全保障委員会のホワイトハウス直属イラン特別対策チームの最高責任者に指名した。彼はパーレビ国王への支援を取りやめイスラム原理主義のコメイニを支援するようにワシントンに圧力をかけた」。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 6 days ago

説得力のある話だ。

Stewart Hart  objectivefactsmatter • 4 days ago

あなたたちはチャーチ委員会以前のDCIAの証言が説得力のある話だと思っているのか?歴史修正主義者の右翼のプロパガンダ主義者たちは70年代に議会で委員会が開かれたことを忘れさせたいようだ。その当時の文書とビデオは今でも見ることができるというのに。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

説得力のある話?だったらCIAが麻薬をばらまいたという説得力のある証拠を見せてくれ。

イランでCIAが活動を行っていたことがあるということはすでに指摘している。だがそれは君の妄想しているようなものではなかったと言っているだけだ。

Stewart Hart  objectivefactsmatter • 4 days ago

wingnutたちがずっこけた。objectivefactsdon'tmatterはCIAがクーデターを指揮したばかりかそれを全米放送のビデオで認めた文書や委員会の様子を撮したビデオまでをも見たことがあると言っている。だというのに彼はこのプロパガンダ記事の主張を信じてしまった。客観的な証拠が示されても、彼は誤った主張の方を信じてしまうようだ。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

どうしようもない馬鹿。

君は藁人形を叩いて勝手に喜んでいるだけだ。君は何一つとしてまともにできないのか?これまでのところ、君は何一つまともなことをしていないじゃないか。君は完全に気が狂っている。マルクス主義がどういうものかさえ知らないんじゃないのか?君の誤った考え方はすべてマルクスの批判理論から発生しているのかそれともポリティカル・コレクトネスがプログラムとして脳に組み込まれているせいなのか?

scherado • 7 days ago

歴史を教えてくれてありがとう。

Stewart Hart  scherado • 6 days ago

嘘の歴史が語られている以外はこの記事には歴史なんて語られていない。

Loupdegarre  Stewart Hart • 6 days ago

マルクスボーイ。

Stewart Hart  Loupdegarre • 5 days ago

新しい言い訳はヒムラーのような左派をマルクス主義者だと非難することだ!事実を完全に無視して。

Stewart Hart  Loupdegarre • 4 days ago

私のコメントやSheehanが言ったこと書いたことどれ一つとってもマルクス主義とは少しの関わりもない。マルクス主義とはWingnutたちが真実を言う人を貶すために用いる言葉だ。

Loupdegarre  Stewart Hart • 4 days ago

典型的なマルクス主義者の言い訳。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

違う。マルクス主義は主に共産党宣言によって定義されている価値の集合体のことだ。その世界観はアントニオ・グラムシが示唆したように隠れマルクス主義者やペテン師たちによってマルクス主義の価値を「常識」だと人々に思い込ませるために用いられている。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

ヒムラーはマルクス主義の世界観を持っていたぞ、馬鹿。彼とその同志たちは「労働者による世界的な革命」をショートカットして新世界秩序の指導者になりたがっていた。

それに、君をマルクス主義者とラベルするのはそもそも論点ですらない、大馬鹿。

Lady MAGA  Roberto Gortez • 6 days ago

君たちはアメリカで独占的な力を持つ彼らが魅力的なビジネスを放棄すると本気で思っているのか?

この記事を掲載することはこのサイトの信頼性を傷つける。彼らは麻薬ディーラーにお金を渡していたと知っていたと認めた。だが彼らは麻薬を買っていないと主張した。

このウェブサイトはBarry Sealsのことはどう説明するのか?分からない。知りたくもない。何も知りたくはない。

ほっておけ。この話を再び持ち出してきたことに恥を知れ。

objectivefactsmatter  Lady MAGA • 5 days ago

事実はそのようなおとぎ話をサポートしていないからだよ。

What if CIA ordered sting operations to penetrate drug supply lines and so forth to achieve a certain end and some genius then said that cash raised should be used for slush funds since there was no agenda to accumulate evidence for use in trials? The government already participates in stings that accumulate wealth. We just have strict rules for how those funds are processed domestically. The CIA is not necessarily bound by those laws depending on how and where they operate and how the various laws are interpreted.

(省略)

I'm not saying it's OK to sell drugs in America, or anywhere else, to raise cash for the war on Communism. But if that is what happened in effect you need to be clear on what can be proved rather than just wringing hands and feeding these myths that the war on Communism and drugs was really about a war on poor people or minorities or whatever. Deal in facts before you feed sketchy agitprop narratives. Facts first.

Stewart Hart  objectivefactsmatter • 4 days ago

一方、現実の世界では…

「CIAがヘロインを南アジアからキューバまで運びアメリカまで数十年間秘密裏に持ち運んでいたことを知らないほど無知な人間がいるのであれば、その人は無知すぎてワシントンで活動することはできないだろう。その逆にCIAがアメリカに麻薬を持ち運んでいると国民に伝えようとするようなナイーブな人がいれば、その人もナイーブすぎてワシントンで活動することはできないだろう」。

-Bob Fink, investigative staff, Pike Committee (the Senate Select Committee on Government Operations)

Bob Fink、Pike Committeeの調査員。

objectivefactsmatter  Stewart Hart • 4 days ago

摩訶不思議な権力者への擦り寄りだ。

Wild Child • 4 days ago

素晴らしい記事だ。

Stewart Hart • 6 days ago

これはジャーナリズムではない。これは犯罪者たちの誤った主張が正しいかのようなフリをしながら、多くの、数多くの事実を無視しているプロパガンダだ。WebbはCIA自体によって裏付けられている。Cristic instituteの訴訟は一部の隙もない完璧なものだった。すべての描写が正しかった。Sheehanはマルクス主義に関してそのような愚かなことは一度も言っていない。実際、彼はそれと反対のことを多く言っていた。

故意に情報弱者であろうとする人間はこの戯言に騙されるのかもしれない。だが事実と歴史を知っている人間はこのようなガラクタには騙されないだろう。

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Stewart Hartという人は心の底から陰謀論を信じていたみたいなので(CIA陰謀説を本気で信じている人は大勢いる)、他の記事も参考にすることにした。

トルーマン大統領によって1947年に創設されて以降、CIAは奇妙な批判にさらされてきた。1950年代のLSDによるマインドコントロール実験のようなものは本当だと知られているもののケネディ大統領の暗殺や貯蓄&投資組合を破綻させたなどというものは笑い話となっている。1996年に、今度は麻薬をばらまいていると糾弾された。

San Jose Mercury-NewsのGary Webbによる記事がこの騒動の発端だった。彼の話によると、CIAはロサンゼルスの黒人コミュニティを使ってクラック・コカインを売りさばき中央アメリカでの活動の資金源にしたという。

陰謀論が好きな人たちにとってこの話は格好の話題となった。トークラジオは連日この話題を取り上げ、Maxine Waters議員のような黒人指導者は彼の記事を都市部の黒人コミュニティを破壊しようとする陰謀があったことの証拠だと主張した。

この記事で糾弾された人の1人は、今では引退していて最も人々の支持を集めていたRobert "Bobby" Nievesだった。

「まず理解しておいて欲しいことは、当時の中央アメリカは陰謀論者にとっての天国だったということです。Christic Instituteという団体、Gary Webbのような人たちは政治的利益のために日夜面白そうな話を考えていました」と彼は語った。「CIAが麻薬のディーラーだったという印象を人々の心に与えようとする話より面白そうなものはないでしょう」。

だがその記事が出版されて数週間が経った頃、Webbの同僚たちはその記事の信憑性を疑うようになっていた。ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズのベテラン記者、Webb自身の編集長は数少ない事実を巨大な陰謀論にまで捏造させたとして彼を非難した。

最も大きな問題は、彼の話を真に受ければ、CIAがわざわざコカインを加工してクラック・コカインを製造していたというところだろう。それは単なる陰謀論だ。実生活とは関わりのない奇妙な現実の捉え方だ。後に彼はインタビューで、CIAが組織としてもしくはCIAの誰かが麻薬の売買を実行したもしくはそれから利益を得ていたという証拠は何一つないということを認めている。

だが未だにCIAが黒人コミュニティにクラック・コカインをばらまいたという話は信じられている。彼の記事を見て怒りに駆られた大衆に答えるために、CIAは中央アメリカに関連した麻薬取引に関する内部調査を実施した。議会によって承認された独立した監視組織のFrederick Hitzが内部調査を実行した。CIAは2部に渡る彼のレポートの機密解除されたバージョンの方を公開した。

このレポートはこの騒動に関連する複雑な内情をはっきりとさせた。まずこのレポートはニカラグアの同盟相手が麻薬を扱っていたことをCIAが知っていたという訴えを退けた。だがCIAは多くのケースで麻薬に関する訴えをあまり真剣に気に留めていなかったと加えた。

The War on Communism

自らをキューバとソビエトの傀儡と見做していたマルクス主義のSandinistasが1979年に当時の政権を打倒した。レーガン大統領は大統領に就任するとすぐに控えめではあるもののマルクス主義者と戦う勢力に対する支援を開始した。彼らはニカラグアの抵抗軍、あるいはもっとシンプルにコントラとして知られている。

同じくマルクス主義者が国を乗っ取ろうとしていたブルマ、ラオス、アフガニスタンと同様に、ニカラグアも麻薬取引を行っていた。1981年に、Nicaraguan Revolutionary Democratic Alliance (ADREN)のメンバーはCIAとともにマルクス主義を打倒しようとしていた。Hitzレポートに記されているように、ADRENの指導者は「資金を調達するためにアメリカへの麻薬の密輸を行う」ことを決定したとCIAへの電報には記されていた。その電報には「最初の試験的な密輸」がマイアミに向かう飛行機を通して1981年の6月に行われたと記されてあった。

コントラの戦いの間を通して言えることは、レポートによるとCIAは「最初の試験的な取引」が行われたかどうかをあまり懸命には証明しようとしなかったもしくは訴えを最後まで調査しようとはしなかったということが挙げられる。ADRENは1982年に解散した。だがメンバーの数人はNicaraguan Democratic Force (FDN)に加わった。

他の事例では、CIAはDemocratic Revolutionary Alliance (ADREN)の5人のメンバー(ニカラグアとコスタリカの国境近辺で戦っていた)が麻薬売買に関わっていたとの訴えを受け取った。その5人は麻薬王Jorge Moralesと関わっているとされた。

CIAはADRENとの関係を1984年に解消したが、1987年まではMoralesと関係があるとされる5人のうち4人とは接触を続けた。

「コントラとSandinistasはお互いに戦っていたということを忘れてはならない。麻薬取引に関わっているとお互いを非難する非難合戦がひっきりなしに行われていた。幾つかはおそらく本当の訴えで、訴えの大部分はそもそもが戦いの一部でしかなかった」とHitzは語っている。CIAにとっての問題は、それらの訴えをどうやって調べどのように対応すればよいのかというものだった。

「彼らが取った対応策はそれぞれの訴えを追跡するというものだった」と彼は語っている。「だが幾つかのケースでは、アクションはほとんど取られなかったように思える」。

The Letter

1982年に、「Memorandum of Understanding」(MOU)という一通の手紙がワシントンD.C.で公開された。この手紙を書いたのはWilliam French Smithで受け取ったのはCIAディレクターのWilliam Caseyだった。

語られていたのは現地のCIA職員が犯罪を目撃したもしくは気づいた時に報告が求められていた犯罪のリストに関するものだった。特に情報提供者やCIAが「エージェント」としてリクルートしたいと考えていた対象が入念に調べられた。このリストには殺人からパスポートの偽造に至るまでありとあらゆる種類の犯罪を記すようにと云われていた。だが麻薬の売買だけはこのリストから除外されていた。

コメントは記されていなかった。その後に、司法省での内部議論に基づいたフォロー・アップの手紙がCIAに送られた。

「麻薬の売買をリストに含めるべきかどうかが議論になっています」と1982年2月11日の手紙にSmithはCasey宛に書いた。だが麻薬の売買をリストには含めずに、Smithは麻薬取り締まりに関する現行の連邦法で十分だと答えた。

「このような法律が存在しDrug Enforcement AdministrationとCIAとの関係が良好である中で、麻薬売買をこのリストに含めるよう働きかける必要は特にないと思います」。実際に、CIA職員は麻薬売買を本部まで報告することを求められないということで合意が成立した。Fred Hitzが語ったように、これは「中途半端なメッセージ」だった。

これは意図的なものだったのか?Fred Hitzは憶測を控えている。彼はCIAの職員が一人でも関わったとは信じ難いと答えている。「もしCIAと麻薬との関連が一度でも示されれば政治的ダメージは計り知れないと、この時期にはよく知られていた」からだ。

「私たちが質問したすべての職員、それに上院が質問した人々も含めてが、もしこのプログラムに麻薬が関わっていればそれは失敗を意味するということをよく理解していたことは極めて明らかだ」と彼は語った。

だが、1987年に麻薬売買をリストに加えるかの問題が再び取り沙汰されたように、麻薬違反に関する指示はCIAの本部からは特に出ていなかった。その当時のCIA長官Robert Gatesは同じくCIAのClair Georgeに1987年にメモを送っている。そこには例え麻薬取引の容疑だけであってもその人間との関係を断ち切ることはCIA職員にとって義務であると書かれていた、とレポートには記されている。

Gatesのメモを読んだGeorgeは、CIAが接触した契約者の誰一人として麻薬取引に関わっていないということを確実にさせるために入港管理局、航空会社、麻薬取締局、税関、FBIにまで徹底的に調べさせた。何らかの理由により、このメモはCIAの職員に局全体の方針として発せられることはなかったとHitzはレポートに記している。

Hitzはリストからの麻薬取引の除外もGatesのメモが現地の職員に伝えられなかったこともいずれも官僚主義の弊害だと解釈している。だがこれらのことはCIAを敵視している人たちには批判のネタを与えることになった。

Jonathan Winerはマサチューセッツ州のケリー議員が率いる上院調査委員会のスタッフで国際的な麻薬問題に関する国務長官の前副次官補だった。「イデオロギーとの戦いに勝利することに集中していれば、恐らく麻薬の取締などには注意が削がれるのだろう」と彼は語った。

The Ilopango Air Base

サンサルバドルのIlopango空軍基地での話は、CIAが麻薬を拡散させたという主張を信じたい人たちにとっては人気の話題となった。1985年に、麻薬取締局はCarlos Albert Amadorを追っていたとレポートでは記されている。彼は南コントラ戦線の前パイロットだった。彼はコントラの秘密のミッションを以前は担当していた。だが1985年に、彼にはコスタリカからマイアミへと麻薬を輸送しているという容疑が掛けられた。CIAの電報は、彼は「Ilopango空軍基地のHanger 4へのアクセス権を持っていた」と報じている。

その電報は、「彼は恐らくサンサルバドルで麻薬を積みグランドキャニオンを経由して南フロリダへと向かったと思われる」というDEAのソースを引用している。そしてDEAは彼を調べるためとHanger 4に関わったすべての人間を調べるためにサンサルバドル警察へと尋ねに行ったとも電報は付け加えている。

だがHanger 4には(電報を書いた本人が後にCIAの調査官に語ったことだが)ホワイトハウスから秘密の命令を受けていたOliver Northも関わっていたと見られていた。

CIAの本部は支部に対して、「その施設ではホワイトハウスからの正規の指示を受けた任務しか行われていないのでDEAはHanger 4に関わった人間には調査は行わないだろうと思われる」と語っている。

DEAの前現地調査員であるNievesはCIAの意向がDEAによる麻薬取締条例を上書きしたとの言い掛かりを完全に否定している。

「私には仕事に対する完全な自由裁量が与えられていた」と彼は語った。「私がしていることが邪魔だと言った人は1人もいない。私の仕事に対して介入は一切なかった。優先順位の書き換えも競合もなかった。DEAの使命をまっとうする、それ以外のことはなかった。それが事実だ」。

だが他のDEA職員は、契約労働者に対するCIAの緩い取り扱いが邪魔とまでは言わなくても助けにはならなかったと語っている。

「CIAが契約を交わした一部の労働者は麻薬の持ち込みに関わっていたと私は信じている」とDEAの現地調査員Hector Berrellezは語った。

「CIAの契約労働者の一部、つまり数人のパイロットは麻薬を持ち込んでいた。私が知っているのはそのパイロットの1人が麻薬を持ち運んだと私に語ったからだ」。

Berrellezのように一部は「CIAの契約労働者」が麻薬を持ち込んだと主張しているが、インタビューしたDEAの職員のほとんどはCIAの関与を否定している。私たちはCIAのエージェントが麻薬取引に関する裁判の対象となるとする証拠を一つも見つけることができなかった。

Drug policy: MIA

「もし仕事がスーパーマーケットの陳列棚に並んでいる食品をチェックすることであれば(中略)棚に商品を並べている人の仕事は気に掛けないだろう。それはその人の仕事ではない(DEAの仕事だ)」とCIAが中央アメリカでの麻薬売買をそれほどチェックしなかった理由をJonathan Winerは語った。

DEAの前職員、CIAの高官、Colonel Oliver Northへのインタビューから明らかなようにCIAは中央アメリカでの麻薬の拡散(ソビエトとキューバが拡散させたものだということは左翼は無視する)を無視していなかった。ベトナムの記憶がまだ新しかったこの時期では、ニカラグアへの支援を議会に説得するのは容易な仕事ではなかった。麻薬取引が少しでも疑われればそれは失敗を意味した。

だがCIAの現地の職員とのコミュニケーションが不完全であったことを考えると麻薬の持ち込みを完全に防げたとは確信を持って言い難い。

「麻薬に関する訴えをどのように取り扱ったら良いのか司令部からの具体的な指示はなかった」とHitzは語った。「彼らは何らかのガイダンスに従って動いていた。だが彼らはblack letterとしてそれを公開していなかったしそれを現地に送ってもいなかった」。ニカラグアでは、CIAの職員は彼らの接触者が麻薬取引に関わっていたかの報告は基本的に免除されていた。

1980年代の初期には、麻薬取引の疑いのある接触者をどのように扱うかの指導法が書かれたハンドブックがすでに出回っていた。だがこのガイダンスはコントラには適用されなかった。その指導は麻薬に関する諜報を専門とするCIAエージェントのためのものだったからだ。それは中央アメリカに関して書かれたものではなかった。理由は不明だが、そのハンドブックは15年が経過するまで正式には出版されなかった。

加えて、1980年代の中頃には、CIAを麻薬密売の世界から隔離し続けることはOliver Northの「off-the books」として知られるオペレーションを実行するためのCIA長官Caseyの判断により以前より難しくなっていた。

イラン/コントラ事変で中心的役割を果たしたことに加えて、Oliver Northは麻薬の運搬を副業に行う空運/海運会社を雇ったとも云われている。

Kerry Commissionが報告書を1988年に公開した時、その会社Frigorificos De PuntarenasはNicaraguan Humanitarian Assistance Officeから2600万円を受け取ったとしてリストに記されていた。ニカラグアの抵抗軍への人道的支援として27億円を支出するために議会によって設立された組織だ。

Frigorificosのオーナー、Luis Rodriguezはフロリダ州のマイアミ沖でOcean Hunter/Mr. Shrimpという会社も営んでいた。

1986年に、DEAはユッカという植物の裏に隠されていたOcean Hunter宛のコカイン400パウンドを押収した。Rodriguezは後にどちらの会社も資金を洗浄するために使用したと証言している。

Oliver Northはこのオペレーションに関わったメンバーが麻薬取引に関わっていたということを否定している。だが1987年にこの会社の共同オーナーはNSCを指差した。Moises Nunezは、彼は1985年以降NSCと関係を持っていたとCIAに語っている。

「外交方針が共産主義の拡大を食い止めるということであれば、それは麻薬の拡散を食い止めるという目的とも一致する」と彼はFRONTLINEという番組で語った。「麻薬が流入することを私たちは許容しない。不幸なことに、議会の一部には騒ぎを起こしてニカラグアの抵抗軍に責任をなすりつけたい者がいるようだ。だがそれは事実ではない」。

「彼は誤った情報を与えられているか嘘をついているかどちらかだ」とWinerは語った。「彼の日記は麻薬売買への懸念や彼の会社で麻薬売買に関わっていたと見られる人たちのことで埋められていた。彼は、「私は麻薬の密売人を一度も雇ったことはないし一緒に働いたこともない」と言うことは可能だろう。だが彼の組織がそれをやった」。

Kerryレポートは麻薬とのつながりを持っていたと云われるNicaraguan Humanitarian Assistance Officeに使われた幾つかの会社をリストに挙げたものの、政府の機関がそれらのつながりをどれぐらい知っていたかは明らかにできなかった。

「良い方に解釈すれば、それらの出来事は政府側の不注意を示したものと解釈できる」とHitzはレポートで語っている。「最も悪く解釈すれば、正規の活動を麻薬密売の隠れ蓑に使った会社の活動を見て見ぬふりをした事件として解釈できる」。

Situation Unresolved

この言葉がこの議論をまとめている。レポートにはCIAの優先順位として麻薬の位置付けが低かったことを示す個々の事例で溢れている。そこには訴えの多くが部分的にかあるいはまったく調べられていないことが記されていた。

それは、歴史的に麻薬が紛争の種となってきただけではなく経済全体を動かしてきた国での戦いではごく当然に予想されることだと多くの人は考えるだろう。

「このような国での戦いでは麻薬の密売人、武器の密売人、密入国の斡旋業者に頻繁に遭遇するだろう」とWinerは語っている。「そしてそれはアフガニスタンであろうとコロンビアであろうと南アジアであろうとブルマであろうとどの場所でもどの政府でも当てはまる」。

陰謀論は論外としても、どうしてCIAは繰り返し麻薬の密売人と疑われる人間と接触してしまうのかという疑問は残る。

Fred Hitzはそれに対する回答を持っているようだ。

「これは官僚制の失敗だと思われる」と彼は答えている。「CIAはそれが分かっていなかった。CIAとその官僚性を8年に渡って調べていくうちに、誰一人として全体像を把握せず正しい情報を現地に伝えようとしていなかったことに、予想していたことではあったが悲しい気持ちにさせられた」。

「陰謀はなかった」と彼は答えた。「そこにあったのは無為無策だった。確かにCIAは様々な対応をしたし責めるには酷な事情が存在した。議会で証言をした。世界のいたるところで危機があった。これらのガイドラインを懸命に作成させた。だがそれは言い訳にはならない。

アサド政権が50万人を殺害しても誰も気にもとめないのにイスラエルがハマスを少しでも攻撃した時には世界中が狂ったように批判するのは何故か?

SYRIA BRUTALITY ENABLED BY ANTI-ISRAEL DOUBLE STANDARDS

Noah Beck

2011年の3月に始めったシリアの内戦により47万人が亡くなったと、Syrian Centre for Policy Researchは2月に報じている。それは一日あたり262人、月あたり7860人が死亡していることを意味する。戦闘は今も変わらぬペースで続いているので、一日あたり200人という数字を当てはめると戦死者は52万人を超えていることになる。

そのような数字は、中東を基準としても衝撃的だ。だが戦闘はあまりにも激化して日常化してしまったので、悲劇的な映像がたまに流れる時以外は国際的な注意をひくことはほとんどなくなってしまっている。最も最近の事例は流血にまみれ廃墟に包まれた5歳のシリア人の少年Omran Daqneeshだろう。

彼の悲劇的な映像は世界中で怒りを引き起こした。同じくシリア人の少年Aylan Kurdiの映像が流れた時と同じように。だがあの少年の例が示すように、シリアでの少年の悲劇が国際的な同情を買ってから1年が経った後も、状況は少しも変わっていない。

状況が変わったとすれば、この複数の勢力が絡んだ代理戦争の被害はむしろ拡大しているように思われる。Aylan Kurdiの映像が流されてから、ロシアはアサド体制を支援するためにシリアで絨毯爆撃を開始した。Syrian Observatory for Human Rights (SOHR)は9ヶ月間のロシアの爆撃により3089人の市民が亡くなったと推計している。これは、ある試算によると、イスラム国に殺害された市民の数よりも多い。

だがシリア自身の爆撃による死亡者が戦死者の大多数を占めている。Syrian Network for Human Rightsによると、アサド政権は2011年の3月から2014年の6月までに10万9347人のシリア市民を殺害した(戦死者の88%を占めている)。これは一日あたり91人の市民が亡くなっていることを意味する。最近ではSOHRは、2014年の11月から2016年の6月までの20ヶ月に9307人のシリア市民が亡くなったと報告している。

これを2011年から2014年までにイスラエルによって殺害されたと云われているパレスチナ人の人数と比べてみよう。反イスラエルバイアスが掛かっていると糾弾されているヒューマンライツ・ウォッチによると2011年には37人が、2012年には103人が、2013年には15人が2014年には1500人(ハマスが人口の非常に多いガザ地区からイスラエルに向かってミサイル攻撃をした年)がイスラエルによって殺害されたと云われている。それは4年間で1655人だったことを意味する(ほとんどが最終年に集中している)。ほぼおなじ4年の間に、シリア市民の死亡者数は(あくまでヒューマンライツ・ウォッチが申告している)パレスチナ人の死亡者数の76倍以上だったことになる。

それにも関わらず、ヨーロッパ連合(EU)はイスラエルは戦争を引き起こしているとしてイスラエル製品だけにボイコットを促した。シリアやロシア、イランというシリアでの流血に責任がある国の製品やサービスにはヨーロッパの消費者はまったく警告を与えていないというのに。人権派の弁護士Arsen Ostrovskyは、人権に対する懸念という理由からイスラエル製品に対するボイコットを呼び掛けている団体、EUなどからこれらの国が一つもターゲットとされていない様子をつぶさに記している。シリアでアサド政権を支援していることに加えて、イランは麻薬の使用から同性愛者であることなどありとあらゆる理由で人々を処刑している。だが、恐ろしいまでに滑稽なことだが、グーグルで検索すると「イスラエルの学術機関をボイコットする」とは表示されるが「イランの学術機関をボイコットする」とか「シリアの学術機関をボイコットする」では表示されない。このことが問題を簡潔に表している。

実際、冒頭で紹介した国際社会の怒りというものは遥かに流血の少ないイスラエルに対するリアクションに比べると恥ずかしいことにあってないようなものだ。Omran Daqneeshがイスラエルの攻撃によって傷ついたガザ地区のパレスチナの少年だったとしよう。シリアの時のほんの数秒ほどの同情とは異なり、大学のキャンパス、メディア、NGO、地球に存在する世界中の機関が怒りに我を忘れるだろう。イスラエルの大使は攻撃され、フランスにあるシナゴーグは炎に包まれるだろう(2014年にはたった一週間で8箇所が攻撃された)。世界中のユダヤ人が攻撃され暴行を受け、EU、国連、オバマからの非難で溢れかえるだろう。緊急の国連決議と小委員会が招集され光のような速さで非難決議が発せられるだろう。国際的な調査団が派遣される。ハマスやテロリストたちが先に戦争を開始させているにも関わらず、もしくは被害を最大化させるために人間の盾を用いているということにはお構いなく国際的な非難がイスラエルを洪水のように襲うだろう。イスラエルは、被害を最小化させるために非常に危険でどこの国も行っていないような方法で戦っているというのに、特定の思想の人々によって取り憑かれたように悪魔のように非難されるだろう。

さらにシリアでの被害者が国際的な関心を集めた時でも抗議は、明らかに虐殺に責任があるシリアやイラン、ロシアへの非難や制裁を求めるのではなく、「シリアに平和を」といった非常に曖昧なものに終止する。イスラエルとシリアとの劇的に対象的な様子は国連の場でショッキングなほどにさらに顕著だ。

反イスラエルバイアスが存在するために、Omran DaqneeshやAylan Kurdiに向けられた世界的な同情がイスラエル人の被害者に向けられることは決してないだろう。パレスチナ人の男がベッドルームに忍び込み13歳の少女が寝ている間に刺し殺した時も、国際社会は関心をまったく寄せずオバマは一言も発しなかった。対照的に、イスラエル人のHallel Yaffa Arielの父が復讐を決意し13歳のパレスチナ人の少女を就寝中に刺し殺したとしよう。世界中がイスラエルに対して激怒するだろう。

どうしてイスラエル人の命はそれほどまでに軽いのか?どうして学生活動家、国連、EU、メディア、そして他の残りの国々はシリア市民の殺害よりも疑惑だらけのパレスチナ市民の殺害をそれほど重く見るのか?そのような行為はシリア人に対して極めて不正義だ。そしてそのような行為は建国以来テロリストの攻撃に晒され続けてきたイスラエルに対しても極めて不正義である。イスラエルは、アフガニスタンでのイギリス軍の前司令官であるCol. Richard Kempによると、歴史の中で他のどの国よりも市民を守る努力を行っている国だと云われている。

イスラエルを非難することに世界がとりつかれているせいで、シリアやイラン、ハマスなどの真の悪が世界最悪の犯罪に従事することを可能にしている。

MN dude • 9 days ago

ユダヤ人を盲目的に憎悪してしまったイスラム教徒の手によってこれまた同じくユダヤ人を盲目的に憎悪してしまったイスラム教徒が数十万人と殺害されているわけか。

Snorbak  MN dude • 9 days ago

君は要点を突いた。彼らは自分たち自身の憎しみの被害者だ。

Robert Hanson • 4 days ago

サウジアラビアはイエメンで3000人の市民を虐殺した。このこともほとんど言及されない。奇妙な世界に住んでいるものだ。

イラク攻撃への反対は壮大な茶番劇だった?

LIBERAL HYPOCRISY IN IRAQ AND SYRIA

Daniel Greenfield

イラク攻撃の開始前とまったく同じように、オバマはシリアが大量破壊兵器の保管場所を国連の査察団に公開すると提案したのを、信用するには遅すぎるとして拒絶した。

愚かな人たちが大暴れした5年間にリベラルはというと、国連の査察団にもっと時間をと要求するか攻撃が始まった後では「大量破壊兵器はどこに?」と他人の話も聞かず一方的に暴れるだけだった。

専門家の共通の見解は、大多数の自爆テロのパイプラインの役割も果たしている、イラク同様バース党が支配するシリアだった。だがその答えは嘲笑を浴び質問者からは蔑視された。

リベラルは優位点を握ったと思い、それを絶対に手放さないと考えた。これまでのところはそうだった。

イラク攻撃から10年後、オバマはシリアへと足を向けた。シリアに対する彼の単独攻撃の名分は、国連の安全保障理事会の承認を受ける可能性はほとんどない、存在しないはずの大量破壊兵器から国民を守るになるだろう。

10年以上前に、今はNational Intelligenceの責任者を務めているJames Clapperはサダムの大量破壊兵器はイラク国外に持ちだされたと「疑いようもなく確信している」と語った。イラク軍の最高司令官は大量破壊兵器はシリアに送られたと語った。だがこれらの証言は愚かな人たちの耳には届かなかった。

デモクラットによる政治的ご都合主義はイラクの大量破壊兵器の存在、ハラブジャにおける数千人のクルド人の虐殺により暴力的に証明されたようにかつては世界中で受け入れられていた事実を、馬鹿げた嘘に変えた。ハラブジャがシリアで再現されている今では、大量破壊兵器を巡る単独攻撃は突然にリベラル派の共通の戦略目標となった。

2002年に、無名のシカゴの政治家が受けるに値しない評判を得ていた。その政治家はイラクを攻撃するべきではないという演説を行った。何故ならば「サダムはアメリカにとって直接的で差し迫った脅威ではなく」(サダムが反米工作を開始して以降急激に反米テロ、反米デモが大発生→サダムがいなくなると反米テロ、反米デモともにほとんど消滅)、「イラク経済は脆弱で」、「イラク軍の力はかつての数分の一で」、サダムは「他のすべての独裁者と同じように、歴史のゴミ箱に消えてしまうまで封じ込める」べきとアドバイスした。

その無名の政治家が権力を握るようになると、サダムには十分だったはずの歴史のゴミ箱はカダフィやアサドには突然に十分ではなくなったようだ。

オバマが単独で2回めのレジーム・チェンジのための攻撃を準備している時に、政権のメンバーとして初めて攻撃に参加するのは有名な2人のハト派だろう。

ジョン・ケリーは反共産主義のコントラに武器を提供するレーガン大統領の政策に抗議するためニカラグアに渡航することから政治家としての活動を始めた。今では国務長官となったジョン・ケリーはアルカイダと同盟関係にありムスリム同胞団の使い捨て要員のFree Syrian Armyに武器を提供すると話している。

ニカラグアの時には、アメリカは「他国の政府を転覆させるのにテロリズムに資金を援助するべきではない」とケリーは語っていた。それ以来、ケリーは考えを変えたようだ。あれは自分がやる前には、テロリストに資金を援助すべきではないという意味だったということが明らかとなる。

イラク攻撃に反対してブッシュ大統領を攻撃することによって国防長官の職に就いたチャック・ヘーゲルはシリアの大量破壊兵器を巡る新しい攻撃を指揮している(イラク攻撃に反対していたロシアやフランスはとっくにシリアを攻撃しているしもう無茶苦茶だ)。

反戦主義者と呼ばれていた3人が、自分たちが反対すると言っていたすべてのことが含まれている攻撃を準備している。

NBCはオバマ政権の近くにいる人間がイラクの大量破壊兵器を巡る議論の遺産が国連の安全保障理事会の承認を受ける際に少し障害になるのではないかと懸念していると報道している。だが遺産とは、バイデン、ペロシ、ゴア、リードのような民主党の人間が大量破壊兵器を巡るコンセンサスに背を向けかつては自分たちが支持していた攻撃を批判することによって権力を得ようとしたご都合主義と冷笑主義のことを指す。

デモクラットはアメリカの外交政策の信頼性をブッシュ大統領の時代に損ねる工作活動をありとあらゆる形で行った。今では彼らは時間と記憶能力の欠如が彼らが行ってきたことのすべてをすでに洗い流してくれただろうと計算している。そしてそれが失敗すると、さらに皮肉なことに彼らは再びブッシュ大統領を非難する準備を始めている。今度は、シリアに対する攻撃をロシアと中国が反対するだろうから。ロシアと中国はイラクには反対してシリアには賛成するということはないだろう(ロシアに至ってはすでにシリアを攻撃しているというのに)

オバマの支持者たちはブッシュ大統領たちが学んだことを再学習している。外交では安全保障理事会は動かないという事実だ。

10年前に、民主党は政治的利益のためにイラク攻撃を党派的イシューに変えることを決意した。彼らの行動はアメリカの外交政策の信頼性を大いに損ねた。彼らは共和党は非常に愛国的なので前政権に協力したように今回も自分たちに協力するだろうと自信を持っている。

アサドが大量破壊兵器を持っていることは間違いがなくシリアの内戦で彼はそれを使用した。だがアメリカ人はシリア攻撃にあまり賛同しておらず、国際社会も介入にそれほど乗り気ではないように見える。

オバマとケリー、それにヘーゲルのシリア攻撃は自分たちがイラク攻撃を妨害したその行為により危機に立たされている。そしてアサドが大量破壊兵器を展開しているまさにその時に、ソフトパワーを虚しく叫び続けるワシントンのハト派たちはサダムのイラクからもたらされたそれらの兵器によってどれぐらいの人数のシリア国民が殺害されるか、もしくはどれぐらいの数の大量破壊兵器がテロリストたちの手に渡るかという質問を尋ねてみる勇気はないように思われる。

民主党はシリアからイラクへのテロリストの流入を阻止する如何なるプランに対しても過去に声高に反対した。彼らは今やムスリム同胞団バージョンの支援を受けた捻れたレジーム・チェンジによってアサドと戦おうとしている。

反戦の政党と謳っていた彼らは戦争の党となり、そして最も皮肉なことに攻撃の理由はバース党が国民に対して大量破壊兵器を使用することを阻止することという非常に親しまれたものとなった。

古いものは新しくなり、言行不一致は政策となった。ニューハンプシャーではハワード・ディーンが自身の大統領選挙の見通しを嗅ぎまわり、ワシントンではジョン・ケリー、チャック・ヘーゲル、バラク・オバマが彼らが反対した、ただし自分たちが始める前にはという意味で、攻撃を始めるだろう。