If Sweden Left The EU and Joined the US, It Would Be the Poorest U.S. State, Below Even Mississippi
Mark J. Perry
貧困、スウェーデン、所得格差などに関して書いた最近の記事の反響が大きかったようでコメント欄で活発な議論が行われている。議題の一つはスウェーデンとアメリカの失業率に関してで上のグラフに示してある。過去15年間でスウェーデンの失業率の平均は7.3%でアメリカの失業率の平均5.2%よりも2%以上高い。仮にスウェーデンがアメリカの州だったとすれば最も失業率の高い州になっていただろう。失業率が高いことで有名なあのミシシッピ州やミシガン州、アラスカ州よりも高い。
そしてスウェーデンの経済の分析のためにはスウェーデン人の筆者でブロガーであるJohan Norbergの「Swede and Sour」という記事を読むことを勧める。以下に抜粋する。
「仮にスウェーデンがEUを離れてアメリカの州になったとすればスウェーデンはアメリカの最も貧しい州になるだろう。購買力平価で調整したデータを用いると1990年代後半の課税前のスウェーデンの世帯中央所得は(1ドル=100円として)268万円でアメリカは394万円だ。それにスウェーデンの税率は世界でも最も高いということを思い出す必要がある」。
「この研究を実施したSwedish Research Institute of Tradeはアメリカで最も所得が低いアフリカ系アメリカ人の方が平均的なスウェーデン人よりも今では生活水準が高いことを明らかにした」。
「1870から1970の期間ではスウェーデンの成長率は世界で最も高かった。1970ではスウェーデンはOECD加盟国の間で4番目に豊かな国だった。アメリカ、ルクセンブルグ、スイスの後だ」。
「高い税率と福祉国家の拡大した30年後にはスウェーデンは最早OECD加盟国で4番目に豊かな国ではなく15番目に低下した。これにより低所得者が最も打撃を受けた。1980から1999の期間でスウェーデンの最も貧しい世帯の所得は6%増加した一方でアメリカの最も貧しい世帯はその3倍以上所得が増加した」。
まとめ:ミシシッピ州とミシガン州が理想的なモデルだと考えるのでない限りスウェーデンを経済的な理想郷と考えるべきではない。
補足:スウェーデンのシンクタンクTimbroからのこの研究(「EU vs. USA」)によると、「このレポートはヨーロッパの国々の一人あたりGDPがアメリカのほとんどの州よりも低いという事実に関するものだ」。そして、「スウェーデンはアメリカの7番目に貧しい州になるだろう」。
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