2016年7月10日日曜日

Why It Takes So Long to Build a Bridge in America

PHILIP K. HOWARD

オバマはアメリカのインフラを整備する必要性を国民に訴えるためのキャンペーンをこの夏に行った。だが資金集めは大した問題ではない。道路、橋、電力、水道、港湾らの施設が老朽化している最大の要因は果てしなく続く規制当局によるレビューだ。

インフラストラクチャーの建設の認可はRegional Plan Associationによると10年以上掛かる。Savannah Riverの川底の泥などをさらい上げる作業の環境評価には完了するまでに14年掛かった。環境に僅かもしくはまったく影響を与えないプロジェクトであっても数年は掛かる。

例えば、ニューアーク湾の入口付近にあるBayonne Bridgeの高さを引き上げる作業は新たな資金を必要としていなければ権利の買い取りも必要なく航行可能な水路の範囲を拡大させる以外はまったく認可を必要としていない。この橋の高さを引き上げることにより効率の良い新型の大型貨物船が港湾内へ入ることが可能になる。だがこのプロジェクトは規制当局によるレビューに入ってからすでに5年が経過しており、環境保護団体による訴訟によって身動きが取れなくなっている。

オバマは2009年に83兆円もの予算を要求してインフラの改善を行うと約束した。その法案は議会を通過したが大したことは行われなかった。「すぐにでも建設に取り掛かれるプロジェクト」などというものはまったく存在していなかったからだ。よってこの刺激法案のお金は大部分が州の予算の穴埋めに回されることになった。

McKinseyの研究によると、新しいインフラの建設はアメリカの国際競争力を高め、むしろ環境を保護する。それにより200万人の雇用が生まれると試算されている。だが規制をどうにかしないことにはアメリカのインフラを更新することは不可能だ。規制当局によるレビューは自由な社会のためにあるべきであって麻痺させるためにあるのではない。

他の国は他のやり方を行っている。カナダは州と地方の水準で環境評価を行っている。だが最近になって大きなプロジェクトに対しては最大でも2年の完了期限が設けられた。ドイツは意思決定の権限を特定の州もしくは連邦機関に譲渡した。今年建てられた北海の巨大な電力施設の建設の承認に掛かった時間は20か月だった。来年開設する予定になっているライプツィヒの都市トンネルの承認に掛かった時間は18か月だった。終わりのない規制から抜け出す最終的な判断に数年も掛かる国は他にない。

対照的にアメリカでは、連邦政府、州政府、地方政府による参加自由でルールのない論争を行っているようだ。参加していた全員が疲労困憊になった後で裁判所が誰に責任の所在があるのかを判断する。その影響は単に承認の遅れに留まるのではなく意思決定が共通の利益のためではなく声の大きな少数の利益団体のためへと歪められてしまう。これは民主主義の機能の仕方としては適切ではない。

アメリカでは、すでに十分なレビューがある時にも誰も決定をしようとはしない。終わりのないこの過程を避けるためには2つの方法で規制の構造を変える必要がある。

現在の環境評価は、Bayonne Bridgeの場合ではCoast Guardのように、主導機関によって行われる。それは大抵はプロジェクトの提唱機関であってそれ故信頼されていない。法律上の精査の対象にあり途方も無い証明責任が要求されるので、主導機関によるアプローチは混乱状態に陥り、しばしば数千ページもの長さの取るに足らない内容が書かれた環境保護団体による訴訟が待ち受けていることがある。

必要とされているのはどのぐらいの環境評価があれば十分なのかを決定する独立した機関だ。Bayonne Bridgeのように既存のインフラに変更を加えるだけのプロジェクトは現在のように5000ページ以上ではなく恐らく数ページで環境評価が終了するだろう。十分な時に十分だと言う独立した機関があれば、どうでもいいようなことを信じられない程長い時間を掛けて妨害行動に走るような動機もなくなりスムーズな意思決定が行われるようになるだろう(その意図がばれたらその機関の設立にものすごい反対運動が起こりそうな気もするが)。環境法の基本原則に従っていない場合にはその環境評価の範囲に反対の異を唱えることは出来る。だがその訴えは10年以上もレビューされたものではなく1年程度のものに留めるべきだ。

他の規制やライセンスの分断化された承認プロセスを変えることも重要だ。これらの承認は連邦政府、州政府、地方政府の間に官僚のパロディのように跨っている。協力体制もほとんどなく環境上や他の要請と頻繁に重複している。現在、調査に入ってから12年目が経過しているマサチューセッツ州の湾岸のCape Windプロジェクトは17の異なる機関によるレビューを必要としている(怒りで涙が出てきそうだbyアメリカの恥オバマ)。ワイオミングの風力発電所から北西部へと電力を供給するGateway West電線の建設にはその電線が通過するアイダホの(いくつあるのかは知らないが)すべての郡からの承認を得る必要がある。2007年に始まった承認プロセスは2015年に完了する予定になっている。

この解決法は他の国が「one-stop approvals」と呼んでいる機関を設立することだ。一つの機関に権限を与えることは(州や地方のものを含む)承認のスピードを劇的に速めるだろう。

ドイツでは、地方のプロジェクトは(国家的要素があろうとも)地方の機関が決定を下す。そして全国的なプロジェクトは国の機関が決定を下す(地方に懸念が寄せられていたとしても)。この方法はすでにアメリカでも行われている。州間に跨る新しいパイプラインの建設はFederal Energy Regulatory Commissionの管轄下にある。

特別利益団体、特に何もかもを止めてしまうだけの力を持った集団は、権力者が信頼を悪用すると大衆の恐怖を煽ってこの動きを阻止しようとするだろう。だが誰かに責任を負わせることは信頼を必要としない。私は誰も引用していない。だが民主的な責任と法の監視のシステムと共存することが出来る。我々が共存できないのは終わりのないレビューの繰り返しだ。我々はこのプロセスをやめさせる必要がある。

以下、アメリカ人の怒りの声

Rob Wight Nov 25, 2013

私たちは数年前にミネソタの北部に数個の山小屋を建設した。私たちは湿地帯から80フィートの砂利を敷き詰めた遊歩道を建設するのに郡、州、Army Corpsからの承認を得なければならなかった。Army Corpはそこに橋を掛けることを要求した。そのプロセスには2年掛かった。それには湿地帯に関する3つの異なる権利が関わっていた。私の妻は堤防に関してニューオリンズが問題を抱えていると示唆していた。恐らくそれが彼らの注意を私たちの遊歩道から逸らさせたのだろう。

JOSEPH MICHAEL Nov 25, 2013

私たちの街は景気刺激法案のお金を駅前の駐車場を拡張するのに使用した。記憶が確かであれば、その承認プロセスには16の異なる機関が含まれていたように思う。そして36の異なる書類がすべて記載されなければならなかった。

その拡張には完了するまでに2年掛かった。そして今では週末に4台から5台の車がその駐車場を利用している。

Justin Murray Nov 24, 2013

彼らに一時間だけ与えて、彼らがそれに反対する確固たる理由を提示できなかった場合には、そのプロジェクトは承認されたということにすればいい。

Timothy corrigan Nov 24, 2013

このレビューを効率的にしてしまったら、役に立たない政府の職員たちは一体何をすればいいと言うのか?

ROBERT CABRERA Nov 24, 2013

この喜劇は地方でも行われている。

リモデル、古くなったテナントの廃棄には長く、ストレスが掛かり、経済に悪影響を与え、ひいては規制を行っている規制当局自体の給料を引き下げる建設認可が必要とされる。

JP Koch Nov 24, 2013

私の街では、北への州間ハイウェイから南の州の高速道路とを結ぶバイパスが建てられていた。10マイルを拡張するのに10年は掛かった。南側の脚の部分はこの夏に完成したばかりだ。だが郡と州の高速道路の建設業者はコンクリートが腐食した北側の脚の部分を修理するために500億円が必要だろうと先月語っていた…

L Stevens Nov 24, 2013

地震があった後のサンフランシスコの橋の半分を補修するために24年の承認を必要とするというのは規制の恐怖を物語る象徴的な例だろう。

その一方で、規制「産業」はあまりにも巨大でその収入を減らそうとする変化には全力で持って阻止しようとするだろう。合理化されると職を失う弁護士、会計士、コンサルタント、機関のことを考えてみるだけでいい。

税制が複雑になり、その度に「専門家」が必要とされるのは同じような理由だ。

この病気のことを「regulosclerosis」と呼ぼう。

William Sweeney Nov 24, 2013

ここリッチモンドでは大衆公園の小川を流れる木製の20フィートほどの小さな橋を再建するのに調査して、レポートを書いて、ミーティングを行って、承認を得るなどをするのに1000万円以上のお金と5年が掛かる。

この橋の実際のコストは100万円ほどで架けるのに掛かった時間は週末だけだった。

William Mckee Nov 23, 2013

EPA(アメリカ環境保護局)による一切の妥協のない、「開発を何が何でも阻止したい」アプローチは我らがミット・ロムニーによって問題に挙げられた。当時、彼はこのアプローチを止めさせたいと語っていた(当然メディアからは袋叩きにされた)。規制当局の仕事は開発業者が環境にやさしい形でプロジェクトを行う手助けをするべきであって、止めさせることではないと語っていた。その時、私は愚かにもロムニーが選挙で勝利した白昼夢を見てしまった。

Mike O'Hagan Nov 23, 2013

Mr. Howardの近所に石油精製所を建設する案に1票を投じる。彼の子供や孫達がルイジアナやテキサス、ワイオミングと同じ大気の質に曝されるように。彼の近所に橋を建設して彼の財産を土地収用権で没収しよう。彼の家の下に欠陥溶接で固めたパイプラインを建設しよう。これらすべての素晴らしいプロジェクトに連邦政府、州政府、地方政府のレビューをすべてスキップさせよう。そうすれば彼の論調も変わるだろう。

JAMES MCFATRIDGE Nov 23, 2013

誰も必要な規制を廃止しようとは提案していない。今話題になっているのは包括的で重複をなくした一つの機関の下に連邦政府、州政府、地方政府の規制を統合しようという話だ。

William Sweeney Nov 24, 2013

鳥たちを虐殺している風力発電がどうやってその厳格なレビューを通ったというのか?

William Mckee Nov 23, 2013

Mike、普通の感覚に則った合理的な規制ではないから批判されている。やりすぎ、無駄が多すぎ、コストが掛かり過ぎ、過剰な規制だ。

TIMOTHY HOPKINS Nov 23, 2013

ニューヨーク州とEPA、カナダはニューヨークのBuffaloとカナダのFort Erieとを結ぶPeace Bridgeを再建するのに20年間も言い争いを続けている。数えきれない程の橋のデザインが(大気汚染とかではなく)空気の質への懸念から鳥が下や上部を通過するのではなく建物に飛び込んでくるのではないかという懸念に至るまでありとあらゆる理由で却下された。橋に突撃することを避けられない鳥は絶滅の危機に瀕しているだろう。

Macrena Sailor Nov 23, 2013

だがそのEPAが絶滅危惧種を含む数十万の鳥たちと大量のコウモリを1年間に殺害している風力発電にはOKなのか?

Jay Campbell Nov 23, 2013

そのような常識的な改革は行われることがない。政府の職員は彼らの仕事を保証する規制に大きく依存している。彼らやこの国の環境保護を名目にした寄生者は進歩を阻害するためであればどのようなことでも平然と行う。オバマの側近やその仲間たちのような寄生者たちは自分のためにこのような吸血行為を行っている。

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