Bernie Sanders, Denmark and me
Lars Christensen
バーニー・サンダースはよくデンマークを称賛している。そして今度はCNNがデンマークを視察に訪れた。
CNNのChris Moodyはサンダースの夢としてのデンマークに関する私の見方を尋ねるためにインタビューを行った。その時の動画はここにある(省略)。
もちろん、短いインタビューでは答えられない内容が多くあるので幾つかの補足をフェイスブック上で行っている。
バーニー・サンダースはニューハンプシャーで勝利した。バーニーはデンマークを愛しているようだ。デンマーク人である私もだ。
だがバーニーに投票したアメリカ市民であれば知っておかなければならないことがある。デンマークはエコノミック・ミラクルではないということだ。むしろ、デンマークの経済は1970年代以降アメリカ経済を大幅に下回っている。
以下のグラフは(アメリカの一人あたりGDP比で見た)デンマークの一人あたりGDPを示している。
1950年代と1960年代にはデンマークはアメリカに対してキャッチアップしていた。
この期間のデンマーク経済はバーニーが好むというよりもむしろロン・ポールが好むと形容した方がよいものだった。医療は大部分が民営化されていた。政府が定める最低賃金もなければ福祉制度も限定的で寛大というわけではなかった。
実際、1960年代中頃まではデンマークの政府部門はGDP比で見てアメリカよりも小さかった。
デンマークで政府部門が大きく拡大し始めたのは1960年代の後半、1970年代の初め頃からだった。
この時期はデンマークがアメリカに遅れを見せ始めた時期と一致する。
従って結論は、デンマークに関して語ることは多くありそしてアメリカはデンマークの自由貿易へのコミットメント、規制のない製品市場、労働市場、アメリカよりも低い法人税率から学ぶことが出来る。だがそれらは間違ってもバーニーが欲していないものだ。彼は税率の引き上げや政府部門の拡大を欲している。それらこそがデンマークをアメリカから「デ・コンバージェンス」させたものだというのに。
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