TOM FRIEDMAN: SPOKESMAN OF ANTI-ISRAEL PROPAGANDA
David Meir-Levi
中東問題の専門家として広く知られているジャーナリストのThomas Friedmanは、無意識にだろうがアラブ諸国のプロパガンダのスポークスマンであることを露呈した。
イスラエルの首相Benjamin Netanyahuが2011の5月24日にアメリカ議会で盛大な歓迎を受けたことにコメントして、彼はこのように書いた。
「イスラエルの首相ネタニヤフ氏が彼が議会で受けているスタンディング・オベーションは彼の政策に対するものではないことを理解していることを願う。その歓迎はイスラエル・ロビーによって買われて支払われたものだ」。
イスラエル・ロビーによって買収されたものだ?は?
ABCニュースはそのようには考えなかったようだ。ABCはその演説を「(この頃は)支持率の高かった大統領の議会教書演説に花を添えるものとして」表現し自発的に沸き起こった29回のスタンディング・オベーションを「衝撃的な超党派的な反応(中略)1967の国境線を(中略)和平合意の条件とするというオバマ大統領の考えに対する明白な不支持」と解釈している。
どのようなロビー団体、イスラエル、またはその他の団体であってもほとんど全員からといってよい支持を取り付けたなどといえば、またはそのような団体がこのような超党派的な反応を指揮したといえば、たった一回の演説の中に29回のしかもほんのわずかまたはまったくユダヤ人が存在しない選挙区から選ばれた数多くの議員からも歓迎を受けたなどといえば、その人は失笑を通り越して憐みの目で見られることだろう。だがそれがフリードマン氏が言ったことで、私たちに信じろと言ったことだ。
多くのアラブの指導者、政治家、知識人、テロリストはアメリカのイスラエルに対する強い支持を封じたいと思っているであろうことには疑いはない。過去のギャロップの調査に表れているように、アメリカ人はユダヤ国家を湾岸戦争が始まって以来現在で最も支持していることは明白だ。
ネタニヤフ氏に対する議員たちの反応はその気持ちが単に表れたものに過ぎない。そしてこれはアラブによる反イスラエルプロパガンダにとっては脅威的なことに違いない。だがフリードマン氏にはこの警告が聞こえていないのだろうか?だとしたら、何故か?共有しているのだとすれば、どうしてそのような愚かで無意味な発言をするのだろうか?
Steven Rothman (D –NJ)議員はフリードマン氏に対して謝罪を要求している。
「彼の発言はイスラエルに対して品がないばかりでなく、非建設的で、有害だ。フリードマン氏は単に間違っているだけではなく陰謀論に火を注いでいる。私はネタニヤフ氏に対して声援を送った。それはロビー団体のためではなくイスラエルを支援することがアメリカの重要な国益であり、そしてそのような重要な同盟関係にある国の指導者に対して歓迎の意を示すことが議員の務めでもあると考えたからだ。フリードマン氏は我々全員に謝罪すべきだ」
怒りを表明しているのは彼だけではない。Washington Postによると、この怒りは超党派的なものだ。あるGOPのアドバイザーはこのように語った。
「議会でのネタニヤフ氏に対する歓迎は圧倒的にイスラエルを支持するアメリカの納税者によってもたらされたものだ。彼らはイスラエルの側に寄り添っている」。
民主党側の議員はこのように語っている。
「今日、フリードマン氏は[Steven] Walt and [John] Mearsheimerの安っぽい真似事をしてみせた。もし彼が反イスラエルプロパガンダを振りまくのではなく実際に起こったことを取材したのであれば、他のことでは頻繁に対立している議会がイスラエルに対する支持には超党派的な合意があるということを学んだことだろう」。
「イスラエル・ロビー」といえば、フリードマン氏は彼の糾弾が、すでに徹底的に批判されて捨て去られたStephen Walt and John Mearsheimerの本の内容と酷似しているということを知っておいたほうが良い。Walt and Mearsheimerは反ユダヤ主義の伝統に則り、「イスラエル・ロビー」または「ユダヤ・ロビー」または「シオニスト・ロビー」がアメリカの政治システムを支配しアメリカ政府を意のままに操っていると主張して大恥をかいた。
フリードマン氏は彼らの本はイデオロギー的な嘘に基づているとして右左を問わずに批判されていることも知っておいたほうが良い。彼らの本は数え切れないほどの誤りと学問的精査には耐えられない記述、証拠もないことを一般化、文脈を無視した引用、一部だけを引用、完全に間違った引用に満ちている。さらにはネオナチのウェブサイトからの情報を信頼できる情報かのように扱い、陰謀論を正当化できる証拠とし、イスラエルへ忠誠を誓っていると非難し、古くからある反ユダヤ主義を正当化し、そしてアラブのプロパガンダをまるで歴史家によって証明された分析かのように引用している。シカゴ大学で教鞭を取っている学者であってもミスをすることはある。だがその人たちの主張が間違いだらけであった時には、彼らの言うことは全面的に疑ったほうがいい。
同じことがフリードマン氏にも言える。
ヨルダン川西岸のイスラエル入植者が和平合意の障害だという彼の主張は間違いだった。
彼や多くのジャーナリストはアラブ諸国の民主主義の将来に関して、現在起こっている政治的不安定や内戦を自分たちの希望的な願望に基づいて「アラブの春」と呼んだことに対して盲目的だった。
だが彼は、「ユダヤ・ロビー」なる糾弾が、アメリカ政府への深刻なまでのサウジの影響を隠すためのアラブ諸国の政治的、軍事的プロパガンダだということは知っておかなければならない。この影響を前サウジの大使であるMohammed al-Khilewiは2002にこのように表現している。
「サウジとアメリカとの関係となると、ホワイトハウスはホワイト・テントと呼ばれるべきだ」。
突然に、予想外の反ユダヤ主義に転落したフリードマン氏は恐ろしい現実を見せてくれた。彼のようなジャーナリストまでもが事実を無視してアラブ諸国の手先になるという現実を。
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