2016年12月25日日曜日

イスラエルとヒズボラとの間に最終戦争が勃発する?

HEZBOLLAH’S MASSIVE MISSILE BUILD-UP COULD CAUSE THOUSANDS OF ISRAELI DEATHS

Morton A. Klein

恐らくそれほど遠くない日に、イスラエルとレバノンでのイランの操り人形であるテロ組織ヒズボラとの間で新たな戦争が勃発するだろう。将来の衝突も過去のものと同じだと高を括っている人たちがほとんどだろうと思われる。イスラエルが集中的ではあるが限定された攻撃を行い、イスラエルに対する非難の声が数日か数週かは巻き起こり、新しい不安定な停戦協定がまた結ばれるだけだと。だが今度のレバノン紛争は前例のない規模になるかもしれない。

その理由は、ハマスが時間を掛けて13万発ものロケット砲、ミサイル、迫撃砲を蓄え(ほとんどはイランから送られた)イスラエルの国土全てに狙いを定めているからだ。

Weekly StandardのWilly Sternが語っているように、「これはNATO加盟国のすべての国を合計したよりも巨大な兵器の数だ」。そしてその兵器は、イスラエルを取り除かれるべき「病原体」と見做し「ユダヤ人が全員イスラエルに集まっていれば、世界中を追い回す手間が省ける」と世界中のユダヤ人を皆殺しにすることを宣言しているヒズボラの指導者、Sheikh Hassan Nasrallahの手に握られている。

さらに悪い事に、それらは主にイスラエルの国境周辺に展開されている旧式の兵器ではない。

ヒズボラの兵器には700型長距離ミサイルFateh-10やScud-Dミサイルなどを始め洗練された兵器が揃えられておりイスラエル全土を攻撃し数百人、数千人を殺害することが可能だ。それに加えて新型のロシアの対戦車ミサイル、対軍艦用のミサイルなども装備しているため、ヒズボラに対するイスラエルの将来の軍事作戦は簡単とは程遠いものになるだろう。

ヒズボラが保有するミサイルの数があまりにも膨大すぎるためイスラエルの対ミサイル防衛網が圧倒され、ミサイルの10%ぐらいが(アメリカの支援により建てられた)アイアン・ドーム・システムを貫通すると見られている。従って、イスラエルの死傷者は膨大な人数になるだろう。イスラエル国防軍のYair Golanは、前回の紛争時には無傷だった中央イスラエルも甚大な被害を被るだろうと予想している。

テロリストがどのような武器を用いてでもイスラエル国民を殺害すると宣言しているので、狙われているその国が動くのは時間の問題だ。イスラエルはそれよりも遥か前に先制攻撃に打って出るか破壊的な攻撃を受けてから対応を迫られるかの選択に迫られるだろう。

イスラエルは国際的な非難を一方的に浴びる軍事衝突を極力回避してきた。1973年のYom Kippur Warを思い出してみるといい。イスラエルは先に攻撃したとの非難を受けるよりも甘んじて敵の攻撃を受けることを選んだため、イスラエル人の死傷者は数千人に及んだ。

イスラエルは通常であれば被害が深刻になるまではひたすら耐える。それから反撃をする。

反撃をする時でも、過剰な攻撃だという誤った非難とは異なり、他のどの軍よりも民間人の被害を抑えようとしている。イギリスのMartin Dempsey大佐は2014年のガザ紛争の時にもイスラエル軍は民間人の被害を最小限に抑えようと「非常に長い時間を掛けて」攻撃を行ったと語っている。

だが非難者たちは、過去の衝突ではイスラエル人よりもレバノン人の方が多く亡くなったと主張するだろう。それはガザでもハマスが行っているがヒズボラの戦争犯罪のせいだ。テロリストは自分たちの軍やミサイルを民間人を盾にして守っている。

そのせいでターゲットを限定した攻撃でもテロリストとともに民間人が巻き添えになる。これは倫理的にも法的にもヒズボラに責任がある。だがユダヤ人を憎んでいるか、アラブ人を恐れているか、もしくはその両方かである歪んだ国際社会はイスラエルのせいだと非難し、それによりヒズボラの戦争犯罪をますます助長させている。

イスラエルは現在過去最大のそのようなジレンマを抱えている。あれだけの兵器を抱えるヒズボラの攻撃を耐え忍ぶことは国民の大量虐殺を容認するようなものだからだ。

イスラエルには行動する以外の選択肢は残されていない。そしてロケット砲の発射台を市街地に設置しているヒズボラはより多くの民間人が殺害されるようにと画策するだろう。唯一の疑問は国際社会がそれにどう反応するかだ。

これまでの歴史から判断すれば、国際社会の反応はこれまでと同じだろう。国際社会は表面上は両者を非難するだろう。だがヒズボラやハマスの行動を戦争犯罪だと指摘する人はほとんどいない。そして最大の非難をイスラエルに向けるだろう。

だが国際社会はこれまでとは異なる対応をすることもできる。それによりヒズボラの打算を変えさせることも可能だ。これまでのところは、そのような兆しは現れてはいない。アメリカは、戦争が生じる前にこのことを伝え、ヒズボラに期限内の武装解除を要求することでこれを変えることができる。そのような対応が取られないのであればイスラエルの予防措置的な軍事攻撃は正当化され支持されざるをえないだろう。オバマが動かないのであれば議会が動くべきだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿