2016年3月19日土曜日

Has David Cutler Lost it?

John Goodman

「先週の金曜日、リベラル派のシンクタンクCenter for American Progressがハーバード大学のDavid Cutlerを共著者として共和党の改革案を攻撃するための論文を公開した。この論文は党派色が強くしかも根拠をまったく欠いている。プレミアムサポートを攻撃するに際して、CAPはこれまで通りの政府が管理するメディケアの方が費用が安いと主張した」

「この主張はCAPにもCutler自身にも都合の悪いものになるだろう。それというのもこれまたCutlerを共著者とした今月初めの論文の中で彼はCAPのものとはまったく反対の立場をとっていて、その中では高齢者がどのぐらい余計に払うことになるだろうかの見通しを詳細に記しているからだ。ただし、民間の保険が政府が管理するメディケアよりも非効率的だからではなくその逆に民間の保険の方が効率的で伝統的なメディケアの方が遥かに費用が掛かるという理由でだ」。

以下、怒りのコメント。

Bruce says:

答えは、イエス。

Devon Herrick says:

カトラーはどちらかの立場を取ることしか出来ない。オバマ政権の仲間になるために御用学者となるか、政治から独立するか(この立場を取れば彼の友達たちを頻繁に攻撃することになるだろうが)。

Buster says:

オバマのお仲間で思い出したが、もう一人笑わせてくれるのがMITの経済学者Jonathan Gruberだ。彼(とカトラー)は1990年代に、公的医療保険の拡大は民間の保険をクラウドアウトすることなどを示した先端の研究を行っていた。例えば、メディケイドに加入した4人の新規の加入者に対して彼らのうち2人または3人はメディケイドに加入するために民間の保険を解約するだろうということを示した(ほとんどじゃないか…)。保守派は保険の加入者を増やすのに何故メディケイドを拡大させるのは効率的な方法ではないのかの理由にこの研究をよく引用した。Rangelという民主党の議員は何故保守派は公的保険の拡大は悪い考えなのかという理由に頻繁に彼を引用するのかを尋ねた手紙をGruberに宛てて書いた。彼はどうして保守派が頻繁に彼の研究を引用するのか分からないとはぐらかすしかなかった。

Jack Bagwell says:

リベラル派はいつでも事実を捻じ曲げたがっている。

Dennis Byron says:

そのCAPの分析が根本的に抱える問題は民主党員の嘘を暴いてはいけないという強迫観念にカトラーが囚われている所から始まっている。

「メディケアの受給者の4分の3が現在伝統的なメディケアに加入している」。

そしてこの誤謬に基づいてその後の分析を行っている。

実際の論争の余地のない事実は75%ではなく100%が現在伝統的なメディケアに加入している。全員がこの保険に加入しなくてはならない。

その100%のうち、35%から40%が元の雇用主から民間の保険に加入している。さらに25%から30%がプライベート・メディケア・パートCとも呼ばれる部分に加入していて、15%から20%が真の民間保険であるメディギャップに加入している。その他の10%から15%がメディケイドやVAなどのその他の公的医療保険(これらの集団の中で幾らかの重複がある)に加入している。

これらの数字を除外すると伝統的なメディケアだけに加入しているのはわずか10%以下となる。話はここで終わらずその10%以下の人たちの中でさらに何割かは配偶者の保険に加入している。さらにそこから残った人たちの何割かはとても裕福なので自分で費用を賄える。そしてCMSが高齢者センターや地域の施設などで25000人ものボランティアを集めて勧誘しているにも関わらずこのいずれにも属さない人がいる。

民主党側の学者はこれらの数字をまったく認識していない。

dennis byron says:

興味深い。

「ハーバードの分析」では民間の保険が競争的入札の下でメディケアパートA、パートBを政府よりも効率的に提供することが出来るとしている。確かに上の記事で指摘されている通りだ。カトラー自身は同じデータを用いた新しい研究から抜けだしているようだが(そちらの方は9月のJournal of Managed Careに掲載された)。

8月に、カトラーに率いられた3人が民間の保険が政府よりも効率的にパートAとパートBを提供できる3つの理由のうちの1つは逆選択ではないかと仮説を立てていたのはそのせいなのだろうか?だが今度の3人は(3人のうち2人は同じだがカトラーがいない)このように言っている。

「この結果は逆選択に帰属するものではないように思われる。私たちは市場レベルでの平均的なCMS-HCCリスクスコアを出来高払い制の受給者とメディケア・アドバンテージプランに加入している受給者とで調整した。感度分析の結果によるとこれらのリスクスコアのどちらか一方を除外してみても推計結果に変化は見られなかった」。

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