2016年3月19日土曜日

New Study Disputes Dartmouth Findings

John Goodman

Dartmouthの研究者たちによって報告された地域間の医療費の大幅な違いは、多く支出している地域に多額の無駄があるというように解釈されてきた(これこそ市場の失敗の証拠として改革の根拠とされてきた)。そうであれば支出の少ない地域に単に合わせるだけで多額の資金が節約できることになる。

だがFRBの経済学者Louise Sheinerによる新しい研究は(喫煙率など)健康的、社会経済的要因によって地域間の医療費の違いが最も良く説明できると結論している。そのような見方は何年も前からペンシルバニア大学のDr. Richard “Buz” Cooperなどのような研究者によって議論されてきた。

NCPAの上級研究員Andrew Rettenmaier and Thomas Savingも医療費の地域間の違いに関してDartmouthとは異なる理由を示した。

以下、寄せられたコメント。

Tyrus says:

少なくとも、この手の怪しい主張をきちんと検証する人たちがいるということが分かって良かった!

Devon Herrick says:

Andrew Rettenmaier and Thomas Savingは巧妙な語り口で話を進めている。

彼らの論文でなるほどと思った所は以下の部分だ。

「メディケアの支出で見られた地域間の医療費の違いは他の指標を用いた場合には必ずしも見られるものではなかった」

「メディケアのデータに依拠したDartmouthの研究に対する信頼性は2009のHealth Affairsの記事でSkinner, Chandra, Goodman and Fisherらによって疑問が投げ掛けられていた」。

彼らはメディケイドがメディケアを代替している、またはその逆も発見した。

「メディケイドがカバーしている人数で順位を決めた場合には、大幅な順位の入れ替わりが起こる。事実、2つの順位は負に相関している」

「この比較はメディケイドの給付の寛大さを州が決定するに際して相互に影響さらにはトレードオフが発生していることを示唆する」。

他の理由にはメディケアの支出に保険に加入していない人の支出が含まれていることも挙げられる。

「地域間の医療費の違いは幾つかの要因によって起こっているものでこれをたった一つの要因で説明しようとすれば非常に異なる結論がそれぞれに生まれてしまう」

「保険に加入していない割合が高い地域ではメディケア/メディケイド以外の支出が少ない傾向があった。対照的に、保険に加入していない割合が高い地域の一人あたりメディケアの支出は高い傾向にあった」。

Gabriel Odom says:

私がフロリダ州のがん発生率のクラスター分析を手伝った時には、我々はがん発生率が高い地域のことを「非効率な」何かがあるなどと仮定したりはしなかった。Dartmouthの研究者たちが正規の統計学的手法にそれ程までに未熟であったということにひどく困惑させられている。

H. James Prince says:

NCPAの研究から。

「メディケアの慣行を支出の少ない地域に合わせることが仮に出来たとして、云われているようなメディケアの支出の削減を達成することが出来たとしても、そのような変化によってすべての州の医療費全体は本当に均一化されるのだろうか?そのような結果が得られるためにはメディケアの支出と(メディケアを除く)医療費全般の支出が密接に結びついているという仮定が必要になる。だがメディケアの支出で見られた地域間の医療費の大きな違いは他の指標が用いられた場合には必ずしも見られるものではなかった」。

0 件のコメント:

コメントを投稿