John Goodman
以下はクルーグマンの月曜日のNYTのコラムからだ。
「このコラムを定期的に読んでいる人は、私と他の経済学者が財政に関する破滅的警告はすべて誤りだ、と初めから議論していたことをよく知っているだろう。財政赤字は金利の上昇を引き起こさない、最大のリスクは財政赤字を性急に削減してしまうことだと。そしてその考えは現実の出来事によって強力に証明されてきた」
「だが私たちが理解しておかなければならない本当に重要なこととは、財政的破滅の預言者(それがどれだけもっともらしく見えたとしても)は現時点においてはカルト宗教のメンバーと変わらないということだ。彼らは感情的に、専門的に財政危機はすぐ目の前までやって来ているという考えに取り付かれている。そしてその危機が何度起こらなかったとしても彼らはその考えを保持し続けるだろう」。
これだけならいつもの悪口と思うかもしれない。だがここに彼が2003に書いたものがある。
「天井知らずに膨らみ続ける財政赤字の意味(ちなみに、この時の財政赤字は30兆円ぐらいで上のコラムの時の財政赤字は170兆円)に金融市場が一度気が付いてしまえば、金利は一体どうなってしまうのだろうかと私は戦慄を覚えている」
「そして、その誘惑が明らかなものとなった時に金利は上昇するだろう。それは今すぐには起こらないだろう。経済が不況にあり株式市場が下落している現在では、短期の金利は今後数ヶ月間で上昇するのではなく恐らく低下する。住宅ローン金利はまだ底を打っていないかもしれない。だが私たちが日本式のデフレに落ち込まない限りは、将来には遥かに高い金利が待ち受けているだろう」。
教えてくれたグレッグ・マンキューに感謝。
以下、寄せられたコメント
(馬鹿)EJ says:
クルーグマンは自分は間違っていたと2010頃に認めている。マンキューが何故今これを持ち出してきたのか分からない。クルーグマンと同じぐらい傲慢な誰かが誤りを認めるか楽しみにしていよう。そして現実の出来事に基づいて考えを変える意思があるかも。これと同じようなことはイデオロギーによって動かされたコメンテーターには言えないはずだ(クルーグマン信者の世界では、クルーグマンは自分の意見がデータに反すれば間違いを認めて修正すると信じられている。ソースはこちら)。
「私はこれらの誤りから学んだ。90年代には、私は実際に経済に携わっている人々が経済に関して語っていることに真剣に耳を傾けていた。例えそれがあまり洗練されたものではなかったとしてもだ。2003以降は、市場はアメリカにかなりの余地を与えているということを学んだ」
「そうだ、私は間違えた。間違えたことがない者が初めに石を投げるといい」。
Ken says:
クルーグマンが自分は間違ったと認めた時には彼は自分は如何に邪悪で人間嫌いだったのだろうかと言うことを忘れているじゃないか。今ではPete Petersonが取っている立場を彼は過去に取っていたというのに。
(馬鹿)EJ says:
そのことはまあいいじゃないか。ここでのポイントは彼の考えは証拠がそれと矛盾した時に変化するということだ。Pete Petersonはそのようなことを行っていない。そして恐らくは過去に起こったこととは無関係に議論を続けるんだろう。
クルーグマンのコラムから。「私たちに出来ることは財政赤字に注意を向けるのを止めることだ。それは難しいことかもしれない。財政赤字のカルトのメンバーの多くは非常に信頼できそうに見えるからだ。だが彼らは大きく、滑稽なほどに間違えてきた(かつてのクルーグマンのことですか?)。彼らを真剣に取り扱うのを止める時だ」。
目を閉じろ。楽しいことだけを考えるんだ。妖精が現われて空を飛べると想像しろ。
Jordan says:
彼は扇動家だ。人々の関心を生み出すだろうからと思ってこのようなやり方で書いている。
Thomas says:
そのようなやり方で、保守派とリベラル派の対立をさらに深めている。このような時期に、彼は信用を失いデマゴーグとなった。
クルーグマンは、政治的に都合がいい時にだけ誤りを認めている。彼は完全に政治目的で動いている。経済学とは何の関わりもない。
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