2016年3月19日土曜日

Exposing the Myths of Universal Health Coverage

Devon Herrick

リベラル派の提案はほとんどが民間部門への強制、保険料の規制、公的保険の拡大の組み合わせとなっている。これらの政策の推進者は規制をより増やし費用を多くの人に分散させることで保険を安く出来ると主張している。現実がこれらの神話を粉々にする。

神話3: ギャランティド・イシューとコミュニティ・レイティングは消費者を保護している

神話4: 保険会社は予想される医療費に基づいて個々人の保険料を決めることを許されるべきではない。その地域の保険料は若年者でも高齢者でも病人でも健康人でも同じでなければならない(コミュニティ・レイティング)。保険会社は病気になった人への保険の提供を拒否することを許されるべきではない(ギャランティド・イシュー)。

現実: これらの規制は圧倒的大多数の消費者を害している。全員が同じ保険料を支払うことになるというがこの規制がない場合に比べて健康な人はより多く支払い病気の人は支払いが少なくなる。よって大多数の人にとって保険料は上昇する。これらの規制があるすべての州でこれらの規制がない州に比べて保険の費用は遥かに高い。ニュージャージー州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州がその良い例だ。America's Health Insurance Plansによる2007年の調査は以下のことを発見している。

・ケンタッキー州では(1ドル=100円として)年間25万円で保険を購入することが出来る。だがニュージャージー州では53万円掛かる。

・似たような保険がカンザス州では23万円で購入できる。ニューヨーク州では47万円掛かる。

・アイオワ州では22万円、ワシントン州では20万円で購入できる。マサチューセッツ州では85万円掛かる。


費用のかかる義務付けは保険の価値を低下させ多くの人は病気になって初めて保険を購入するようになりそれまで購入を待つことになる。推進者の望んでいるのとはまさに正反対の結果だ!

神話5: 公的保険の拡大により医療へのアクセスが拡大する

神話6: メディケイドまたはState Children's Health Insurance Program (S-CHIP)の受給条件の緩和により低所得者、中間所得層の医療へのアクセスが拡大する。

現実: 現実では事実は異なる。紙の上では、メディケイドのカバレッジは民間医療保険の給付よりもより寛大なように見える。潜在的には、メディケイドの加入者はすべての医者、すべての医療機関に無料で治療してもらうことが出来る。実際、保険非加入者とメディケイド加入者は治療を、同じ病院、同じ診療所、同じ緊急救命室で受けている。

その他の問題は公的保険の拡大によって人々が無料のプログラムを利用するために民間保険からの乗り換えを奨励してしまう(アメリカの公的保険はメディケイドに至ってはほとんど無料。メディケアの保険料も格安)ということが挙げられる(クラウド・アウトという現象として知られる)。例えば、

・1990年代のメディケイドの各1ドル毎の拡大に対して、49セントから74セントが民間保険から乗り換えた人の手に渡った。

・S-CHIPのクラウド・アウト率は60%だった。

・ハワイ州は自州の児童向け公的医療保険プログラムを廃止した。州政府が新規に加入した児童の85%が民間保険からの乗り換えであることを発見した後でだ。

所得が上昇するに従って民間保険でカバーされる率も上昇する。従って公的保険の受給条件の緩和により民間保険からの乗り換えも増加する。

結論: リベラル派の提案のほとんどは医療保険がどのように機能すべきかという自らの思い込みに基づいた神話の上に成り立っている。それらの提案は費用を増加させ支出を拡大させる規制を課すだけだろう。結果として消費者の選択肢は少なくなり医療に対するコントロールをより失うことになる。

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