Greg Scandlen
今日の「神話の破壊」は前CBOの責任者で現在はAmerican Action Forumに所属するDouglas Holtz-Eakinを筆頭とした215人の経済学者によって届けられた。これらの経済学者はアメリカの最高裁にオバマケアとして知られるAffordable Care Actに関する意見書を提出した。
・医療は特殊なので政府による介入がほぼ無制限に許される。
・医療には消費者が存在しない。
・保険に加入していない人がいることは社会の他の構成員に巨額の負担を負わせる。
これらの嘘が単に論破されただけでなく粉砕された、遅きに失した感はあるが・・・一つ一つ見ていこう。
経済学者たちはそれに対してこう答えている。
「雪の結晶がそれぞれ特別(誰もがユニークで特別な存在という意味の言い回し)だという意味においてのみ医療市場は「特別」だ。政府が介入の根拠としている経済的特性は医療だけに限られるのではなく他の多くの市場でも見られる。実際、政府によって頻繁に引用される費用に関連した外部性は医療市場に固有なものですらなくむしろ連邦法によって生み出された歪みの反映ですらある」。
「医療はその費用が予測可能でないのでユニークだと主張している。だが実質的にほとんどすべての保険商品は予測可能でない費用をカバーするためそして未知または予想していないリスクをカバーするために設計されている」。
さらに面白いのは、病院は個人が医療費を払えるか払えないかに関係なくサービスを提供することが義務付けられているので医療はユニークだという議論に対する経済学者たちの反論だ。
保険に加入していない人は社会に大きな負担を掛けている:経済学者たちはこれが単に間違いで、今回の強制加入によって影響を受けるであろう非加入者にとっては特に間違いだと論じた。
政府は未払いの医療費が年間で(1ドル=120円として)3兆5000億円社会に負担を掛けると主張した。そしてアメリカ人は一人あたり平均で年間に52万円を「医療サービス」に費やすと主張した。経済学者たちは笑いをこらえながらこれらの主張をシュレッダーにかけた。
第二に、保険の強制加入によって影響を受ける人々は自発的に保険に加入していない人々で元から保険を楽々と購入できるだけの所得がある。従って、今または将来にメディケイドに加入する人々、将来も保険に加入しないままなので不法移民の人々を未払いの医療費の計算から除外しなければならない。一度これらの人々を計算から除外すればそして強制加入の後にも保険に加入しないままで居続ける人々の費用を除外すれば残った未払いの医療費はわずか1兆円または総医療費の1%の半分(0.5%)でしかない。
「目的と効果から見て強制加入はACAによる極めて重い規制によって生み出された歪みの穴埋めのために設計された。保険加入を拡大させるとの名目で政府は保険会社が経済的に合理的で基本的な価格決定をするのを禁じている」
「従って、政府は保険会社に補助金を与えるためそして若く健康的な人々が逃げ出して保険料が高騰するのを阻止しようとの意図で強制加入を課そうとしている。消費者に金銭的に不利な取引を強制させることで政府は保険会社に課される規制の費用やACAによって引き起こされる保険料の急激な高騰を緩和させようと企てている」。
charlie bond says:
アメリカ人は医療経済学に関して嘘を教えられているというのは事実だ。
私は丁度これらの点に関して生前のミルトン・フリードマンと数時間の議論を行った。医療は他の市場とは異なる、でもそれはよく云われるような理由からではない。
GDP比で見た医療費を3%ポイントほど削減すると思われる4つの案がある。Erskine BowlesやFuchsによる最近のニューヨーク・タイムズの記事によると、GDP比で見た医療費を3%ポイントほど現在でも将来にでも削減すればそれだけでアメリカの債務は消えてなくなるそうだ。
Bryan says:
個人的には、アメリカの保険システムは実際には保険ではないので保険に加入しないままでいることを好む。これは再分配のシステムだ。どうして私のように食生活も規則正しい運動も健康的な習慣もほとんど完全に心掛けている人間が州の法律によってHIVに感染しているかどうかを尋ねることを禁じられている保険会社から保険を購入しなければならないのか?これは保険会社に課せられ支払うように強要される多額の費用だ。保険は本来完全にランダムなイベントに対するものだ。保険であれば、リスクが完全に異なるプールの中に入ることを強要されるべきではない。これはありとあらゆるものをカバーすることを保険会社に強要した州と連邦政府による富の再分配だ。他人の間違いの穴埋めをさせられるぐらいなら保険に加入しないままでいたほうがずっといい。
それはまったくもって正しい。医療保険は税の別名となっている。法律作成者は薬物乱用や自閉症に関して「何かを」しようと考えるがそのためにプログラムを組んだり税金を課すのではなくて保険会社にそれをやらせるように強制する。法律作成者は「私は決して税金を上げたりしていません」とアピールするが保険会社は保険料を引き上げたことによって非難される。政治家にとってはおいしい取引だ。
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